インテリぶる推理少女とハメたいせんせい -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI

インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)
著:米倉 あきら イラスト:和遥 キナ

「たわけ。僕の強姦は性行為なんて生易しいものじゃねーんだよ。ちんちんによる暴力だ」

やだ、格好良い……。
HJ文庫2013年3月の新刊。約1週間の積み。第6回HJ文庫大賞奨励賞受賞作品。応募時タイトルは「せんせいは何故女子中学生にちんちんをぶちこみ続けるのか?」。
このタイトルのまま出版していたら、HJ文庫は神レーベルだったのになぁ。
どっちにしてもスルー出来る理由が無い。
って、よく見たら、表紙で比良坂さんが持ってる本の表紙に応募タイトル書いてあるじゃねーかw

カバーの材質が、ちょっと上等な感じのアレになっている。こういうの何て言うんだっけか。
というか、何故わざわざ特殊なものにしたのか。カバーの材質変更ってラノベでは珍しくないか?

さて、応募タイトルがハジケ過ぎてるけど、どうせ、ちんちんって何かの略称とかそんなんだろ?はいはい、ちんちんちんちんワロスワロスと思っていたら、ガチで男性器的な意味での、ちんちんだったでござるの巻。どういうことなの……。

主人公である「せんせい」は、自分が顧問を務める文芸部の女子中学生全員を強姦することに決める。それを目撃してしまう比良坂さんだったが、彼女は何かと理由を付けてせんせいを正当化してしまう。せんせいは比良坂さんを最後のターゲットに定めるのだが……。

中盤までこそ、単語がゲシュタルト崩壊を起こしそうなほどに強姦強姦言ってるイカレたコメディみたいなノリなんだけど、妙にミステリっぽくなったり、どんでん返しがあったりメタ構造になったり時系列がごっちゃになったりして、どんどん訳が理解らなくなっていく。
ここまで強姦と連呼する小説がこれまであっただろうか、いやない(反語)

加えて、最後は、どうなってるのかも、よく理解らない投げっぱなしエンドに見えるのだが……。

文字密度が異常なまでに高いので、余計に状況が理解し辛いというのもあるかもしれない。下手したら、スニーカー文庫『円環少女』やガガガ文庫『されど罪人は竜と踊る』よりもキツいかも。

本文中には挿絵が扉絵しかなく、しかも描かれているのは徹頭徹尾、比良坂さんだけなので、全体的に得体の知れない雰囲気が漂っている。

それにつけても、せんせいのクズさよ。強姦大好きなけでなく、生粋の処女厨とか、ぶっちぎりにクズだよな……。
比良坂さんも見た目は凄い可愛いのに、中身は相当にアレだしなぁ。

とはいえ、確かにタイトルのインパクトだけで受賞したんじゃないと思わせる内容ではある。まぁ、キワモノ過ぎるので、2作目以降を出していけるのかって問題はあるが。

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A-

イラストリンク
ライトノベルは好きですか? ようこそ!ラノベ研究会(ソフトカバー、2013/03)

HJ文庫大賞奨励賞リンク
私のために創りなさい!(第5回、2012/03)

 

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Posted by お亀納豆