聖剣使いの禁呪詠唱 <14>
「悪魔である我々に、守るべき正義などない。しかし、契約(やくそく)すら守らないというならば、それはもう悪魔でさえない。ただの外道……さ」
2015年10月の新刊。約7ヶ月3週間半の積み。隔月刊行。アニメが終わっても全く衰えることのない刊行ペース凄ぇな。
表紙はマヤとレーシャか。珍しい組み合わせだと思ったら、本編中で絡みがあるわけね。
さて、春休み。諸葉は帰省先の無いマヤとレーシャを連れて実家へ。束の間の穏やかな日々を過ごす諸葉達だったが、六翼会議の次の標的が駿河安東かもしれないと知って……というお話。
諸葉の育ての親である叔父夫婦が遂に登場。普通のおじさんおばさんだとばかり思っていたけど、叔母さんことエリカさんはクッソ若い美人じゃねーか!!どういうことなの……。これは即ハボですわ。
攫われた雷帝から魔神級を作られたらキツいだろうなと思っていたら、更にその上、天使級《異端者》(フォールンエンジェル)とかいうのが爆誕。
雷帝の意志は残っており、反撃展開を期待したら、熾場に魂を燃やされて退場。本来の身体も燃えてしまったみたいだし、雷帝はこれで退場なのかな……。
となると、現存している禁呪保持者は諸葉だけということに……。
シャルルは完全にツンデレおっさんと化しましたね。今回は熾場に対して噛ませっぽいポジションになっちゃうし。
それはそうとフランス支部のクロエさん、素敵なお姉さんって感じで堪りませんね。
自分の力の無さを悔やんだ静乃は密かに特訓を開始。シュウ・サウラを守護する四凶と呼ばれるゴーレムの内の1体、饕餮(とうてつ)カラスボラスを顕現させる。
また、四凶とかいうオイシイ設定が出て来たな……。竜杖ナーグラヴィッツはここに含まないって認識で良いんだよな?
《移ろいの門》を利用して、世界各地に自在に襲撃を仕掛ける六翼会議。マヤの頑張りが芽吹いて、《移ろいの門》の継承者が誕生する。ここまで丁寧にやったら個人個人の専用である筈の《固有秘法》が他の人間に使えるのも納得ですわ。
遂に出会う諸葉と安東。六頭領の中で安東にだけは会ったことなかったんだな。初登場時には六頭領の中で一番の常識人っぽい雰囲気だったのに、今はどうにもきな臭い。
それに、どうやら安東の前世はフラガの宿敵だったっぽいんだよなぁ。ラスボスってことはないと思うけど。いや、今後シュウ・サウラとの因縁が出て来たら知らんけど。
次は2016年2月に15巻、6月に16巻、7月に新シリーズ『我が驍勇にふるえよ天地 ~アレクシス帝国興隆記~』、8月に17巻、9月に『我が驍勇』2巻、10月に18巻。
燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・聖剣使いの禁呪詠唱 <13>(2015/08)
・聖剣使いの禁呪詠唱 <15>(通常版)(2016/02)
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