【ボーダー】彩雲国物語 四、想いは遥かなる茶都へ【感想/ネタバレ】
著:雪乃 紗衣
「何かを思い通りにしたかったら、他人を頼るなよ。自分で動かねーと、何も変わらねーんだぞ?」
2018年6月の新刊。約3年9ヶ月の積み。6年半振りの新刊。『彩雲国秘抄』上下巻からは2年4ヶ月振り。
何故刊行が止まっていたのか判らないが、長い沈黙を破り再始動。ほんとよく刊行再開出来たな……。
内容を少しでも表紙で表現しようということなのか、前3巻の文字だけの表紙を廃止し、キャラ1人ずつを描く形に。イメージイラストという体裁なので誰なのかよく分からん……。
本巻の刊行に合わせて前3巻の表紙もリニューアルされている。うぅ、途中で変えるなんて酷い……(´;ω;`)
さて、茶州州牧を任じられた秀麗さんと影月は青蘭、燕青、香鈴と共に茶州を目指す。しかし道中、茶家の魔の手が次々と迫ってきて……。
現代日本に当てはめて考えられるような世界観じゃないのは理解るけど、それにしたって官吏になるの怖過ぎなんだよなぁ。
青蘭達とも離れ離れになった秀麗さんは持てる知識を総動員して単身行動を開始。芸は身を助けるを地でいってる……。
そんな中、出会ったのは後にその正体を知ることになる茶朔洵。秀麗さんがちょっとでも彼の気に喰わない事を言ったらその場でゲームオーバーだったの怖過ぎる……。
そういう小説だからそりゃそうなんだけど、秀麗さんの周りには様々なタイプのイケメンが湧くわ湧くわ。
朔洵みたいなゴリゴリの闇キャラはNGですけど……。最初はぐーたら若様としっかりしたお世話役といった感じで良い関係性を築けそうだっただけに辛い。
一方、影月と香鈴の甘酸っぱい恋の始まりも見逃せませんねぇ。香鈴の方が年上というのも良い塩梅でなぁ。
回想シーンや脇役の死に方は容赦なくえげつない……。ビーンズ文庫版からこんなもんだっけな……?
次は2018年7月に5巻、2019年1月に6巻、4月に7巻、7月に8巻、2020年1月に9巻、5月に10巻、9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。
燃:A 萌:A 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・彩雲国物語 三、花は紫宮に咲く(2011/12)
・彩雲国物語 五、漆黒の月の宴(2018/07)
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません