【ボーダー】彩雲国物語 三、花は紫宮に咲く【感想/ネタバレ】
著:雪乃 紗衣
「それでも、あがってこい」
「お前の目指す場所まで」
2011年12月の新刊。約10年2週間の積み。連続刊行。
さて、史上初めて女人参加が認められた国試に挑んだ秀麗さんは見事第三位探花及第をもぎ取ることに。
遂に夢の階に足を掛けたが、朝廷は想像以上に女人という存在に厳しくて……。
新人に容赦無く仕事が振られるだけでも胃が痛くなってくるのに、まぁ新人に対する当たりのキツイことキツイこと。舐められたくなかったら己の仕事っぷりで証明してみせろってスタンス、超絶ブラックなんだよなぁ……。
泥玉の下りあたりが一番辛かったかな……。
化粧は女の戦装束って言葉、初めて読んだのはそれこそ15年くらい前だと思うんだけど、未だに憶えてるんだよな……。
逆境に毅然と立ち向かう秀麗さんの凛々しさといったらない。
絳攸と黎深の関係性良いよね。なかなかお互いに気持ちを伝えられないけど、お互いの事をめちゃんこ大切に思っているの良い……。いや、黎深は口に出してやれよとは思うけれどもw
そんな黎深をマジ切れさせた蔡尚書のフルボッコタイム、めっちゃ楽しいじゃんね。それまで散々フラストレーションを溜めさせられたから超気持ち良い。
あ~黎深みたいに持てる権力を総動員して目障りなクズに嫌がらせしてみたいんじゃ~。
黄尚書の素顔、周囲のリアクションが完全にクトゥルフの邪神に対するそれなのほんと草。
そして秀麗さんと影月に言い渡された配属先は遥かなる地、茶州であった。この国の人事、ぶっ飛び過ぎだろ……。
そこまで明確な区切りも無く、普通にストーリーは続いているんだけど、角川文庫版の刊行はこの後、6年以上止まることになるんだよな。売上が伸びなくて一旦止まったってことなのかしらん。
次は2016年2月に『彩雲国秘抄』上下巻、2018年6月に4巻、7月に5巻、2019年1月に6巻、4月に7巻、7月に8巻、2020年1月に9巻、5月に10巻、9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。
燃:A 萌:A- 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・彩雲国物語 二、黄金の約束(2011/11)
・角川文庫版 彩雲国秘抄 骸骨を乞う 上(2016/02)
・彩雲国物語 四、想いは遥かなる茶都へ(2018/06)
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