【ラノベ】よって、初恋は証明された。 -デルタとガンマの理学部ノート1-【1巻/感想/ネタバレ】
著:逆井 卓馬 イラスト:遠坂 あさぎ
「……日陰者には日陰者の生存戦略がある」
電撃文庫2024年11月の新刊。約4日の積み。『豚のレバーは加熱しろ n回目』から8ヶ月、逆井さんが再び遠坂さんとタッグを組んで新作を始動。
タイトルでちょっと気になっちゃって購入。
表紙を飾るのはヒロインの岩間理桜(いわま・りお)さん。髪をかき上げる仕草にぐっときますね。
ラノベヒロインとしては長めのスカートもお上品さがあって良い。
科学を愛する高校生、デルタこと出田樟(いずた・しょう)は悪友の計らいでクラスメイトの岩間さんと一緒に不思議な噂のある桜を眺めたことがきっかけで、自身の科学知識を問題解決に活かすようになっていく。それが彼の青春の始まりとも知らずに……。
日常の謎を科学的アプローチで解き明かすというの興味深くはあったが、いかんせん題材がマニアック過ぎるんだよなぁ。
タイトルからすると、もっと甘酸っぱい感じかと思ったんだけれどもまだまだ恋の始まりとも言い難いレベルか。もうちょっとLOVEに寄せても良かったんやで。
彼等は今高校1年生で、プロローグとエピローグで3年生になった未来が描写されている。が、そこでもあまりそんなに進展してなさそうなんだよな……。
カタクリの花言葉を劇中で明言していないのが心憎いとはいえ、俺はもっと露骨に甘酸っぱい方が好きなんですよ、えぇ。
驚いたのがコロナ禍を経た世界という設定だったこと。最近俺があんまり新作を読んでないから知らないだけで現代が舞台の作品だと取り込んでるタイトルは多いのかな。
また、甘南備さんが特別ストーリー上の都合が無いのに男子と同じ制服を着ているのもイマっぽい。
まさか『豚レバ』から引き継いできたのがイラスト以外では理系オタク要素だとは思わなんだ。眼鏡ヒョロガリクソ童貞の眼鏡くらいしか残ってねぇw
こんなにガラッと作風を変えてくるとは思わなんだ。後書きの口振りからするとこういうものが本来書きたかったものみたいだね。アニメ化作家だからこそ出すことを許された内容な気がする。
うーん、堅実な内容である一方、物凄く地味なストーリーなんだよなぁ。せめてサービスカットが少しくらい欲しいぞ。
続刊は決まっているようだけど、長続きさせるのは厳しくないか……。
俺はひとまず2巻はチェックしようと思うけども。
いずれ米田という名前でベータって呼ばれる男キャラが出て来るんでしょ。それでデルタが岩間さんとベータの仲の良さを見て胸を痛めるでしょ~?おじさん知ってるんだからね。
燃:B- 萌:A 笑:B- 総:A
著者リンク
・豚のレバーは加熱しろ(2020/03)
イラストリンク
・聖剣学院の魔剣使い(MF文庫J、2019/05)
・古き掟の魔法騎士Ⅰ(ファンタジア文庫、2020/12)
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