アスラクライン③ やまいはきから(新装カバー)
著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ
きっとまた調子に乗るだろうから、口にするつもりはない。けれど認めよう。嬉しいとか、幸せというのとは少し違う。喩えるなら見上げた夜空に浮かぶ月と同じようなもので、ないよりもあった方が落ち着くというだけで━━まあ、今はそういうことにしておこう。つまり、
やはり操緒がいてくれたほうがいい。
何だかんだで智春は操緒のこと大好きなんだな。
新装カバー版で、表紙は操緒。可愛いけど、確か使い回しだった筈。つーか、何で朱浬さんを表紙にしなかったんだ……(´・ω・`)
さて、スタビライザをヅカ王子と奪い合い、負傷し記憶まで退行してしまった朱浬さん。三年前まで退行したら、紫浬に戻ってしまうのは理解るんだけど、何で姉の存在を忘れてしまってるんだろう。退行するときにトラウマになりかけてる姉の存在は除去されたんだろうか。
今回の肝は第二生徒会巡礼者商連合の会計真日和と学生連盟ガーディアン・ドラグーンのヅカ王子の登場か。
ヅカ王子は元々は第一生徒会会長でGDにスカウトされたため、佐伯兄が二年生ながら生徒会長を務めているんだとか。
つまり前会長と言えば、ヅカ王子を指す筈なんだが、二巻で出て来た《藍銅》の演操者が一昨年に卒業した前第一生徒会会長って記述があるんだよな。
ヅカ王子が《白銀》の演操者になったのは三年前だから、これはミスなのか。
また、ヅカ王子は《白銀》の演操者であるため、GDの盟主の“右手”だとか、金属の名を冠した機巧魔神は全部で十体とか今後の展開を匂わせる設定が色々出てるのに、結局何も関係無かったよなぁ。
特に十体の機巧魔神の内訳が気になるわけだが。
他にも悪魔の四名家、華鳥風月の設定も意味あったのか何なのかよく判んなかったな。内訳は華島、鳳島、風斎、嵩月ってのは判明してるけど。
そして二巻の後書きで言われていた真のヒロインというにはスタビライザの効果で万人に見えるようになった操緒のことだったそうな。何じゃそりゃ。
燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
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