クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門

クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 (ファミ通文庫)
著:石川 博品(ひろし) イラスト:一真

「うわ感触キモイ。若干押しもどされています」
「かまわず押してくださいナ。特大の座薬を入れるイメージで」
「イメージできねーよ。どんだけ寛大なアヌスだ」

思わず声出してワロタ
ファミ通文庫2011年11月の新刊。約1年7ヶ月の積み。デビューシリーズ『耳刈ネルリ』を3巻で完結させた石川さんが11ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
イラストの一真さんは電撃文庫『魔王のしもべがあらわれた!』の挿絵描いてる人か。
確か、ネットでの感想を見たら興味が湧いて買ったんだと思う。

未来からやって来た謎の少女カマタリさん。彼女が未来での破滅を回避するため、クラスメイトの曽我野笑詩(そがの・えみし)を攻略する使命を与えたのは、とあるクズな少年タイチだった……というお話。

タイチの一人称で話は進んでいくんだけど、いちいち言葉のチョイスがファンキーというか独特というか。
そのままのノリで最後までいけたら良かったんだけど、ストーリーが進むにつれて、タイチが成長しちゃって、真っ当な青春小説になってしまった。
オチとしては綺麗なんだけど、イカレたノリを貫いてほしかったな。

3冊くらいのシリーズになりそうな気配を漂わせつつ、これ1冊で終了なんだぜ
次は2013年7月に新作『ヴァンパイア・サマータイム』。

燃:C 萌:A- 笑:A 総:A

著者リンク
後宮楽園球場 ハレムリーグ・ベースボール(スーパーダッシュ文庫、2013/12)
先生とそのお布団(ガガガ文庫、2017/11)

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆