僕は友達が少ない⑪
結局のところ━━俺はもっと、人と関わるべきだったのだ。
2015年8月の新刊。約2ヶ月3週間の積み。1年3ヶ月振りの新刊。
遂に最終巻、表紙は隣人部大集合ということで。
一応、今巻はエピローグとして扱われているが、だからといって別に無くても良いといったようなものではない。
小鷹達が卒業するまでの1年ちょいを描き、それぞれのキャラがどういった未来へ進んでいくのかが語られる。
絵師コメントでも判るようにブリキさんは体調が良くなったらしく、通常量のイラストがあります。
小鷹と幸村が恋人関係になったことで、決定的になった幸村と理科の対立。2人のやりとりが何だかバトルものみたいになっていて吹く。
夜空の告白シーンでは、また大胆にページを使っているんだけど、その直後に凄い勢いでネットで浅い情報量でラノベ叩きををしている奴等をディスっていてビビるわ。
『妹さえいればいい。』では同じ感じで、このライトノベルがすごい!を叩いてたよな……。
文化祭では、まさかのアニメ2期OP『Be My Friend』である。おいやめろ、こんなの泣いちゃうだろ。
最後はゲロで終わるのが、この作品らしいというか何というか。
総評
そんなわけで残念系青春ラブコメの金字塔、MF文庫J『僕は友達が少ない』全12冊でした。ファンタジア文庫『生徒会の一存』が作った日常ダラダラ系の流れを定着させたラノベ史を語る上で外せない作品でした。
今でこそ、そう珍しい手法ではなくなったフォントいじりやあの手この手の演出も当時は結構珍しかったような。
惜しいのは、アニメ化してから刊行ペースがガタ落ちしてしまったことだな。その所為で熱が冷めてしまった感があるのは否めない。
果たしてMFでの新作はあるのだろうか。ガガガで大正義『妹さえいればいい。』を軌道に乗せてしまったからなぁ……。
「はがない(歯がない)→いれば(入れ歯)」という流れは、おお!と思ってしまったぜ。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・僕は友達が少ない⑩(2014/05)
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