エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ <2>

エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 2 (MF文庫J)
著:東 龍乃助 イラスト:みこと あけみ、汐山 このむ、貞松 龍壱

「背中で語れ一ノ瀬!勝手にみんなついてくる!出来ない事は堂々と頼れ!俺たちは皆で戦ってるんだ!」

2015年5月の刊行物。約4ヶ月3週間の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙はセレンに続いて葵か。毎巻、交代制でいくのかしら。キャラ数は十分だと思うが。
さて、エイルンとエルフィーナの大活躍によりクイーンの撃退に成功した氷室義塾。しかし、氷室義塾は度重なるマリスの襲撃の前に崩壊寸前だった。エイルンは義塾の改革に乗り出すことに……。

何、この男だらけの泥臭い展開……嫌いじゃないわ!エイルンが次々と氷室義塾を立て直していく展開がホントアツい。それに感化されて、次々と立ち上がっていく生徒達がまた泣かせるんだよなぁ。

マリスのタイプをチェスの駒になぞらえて呼んでるのって便宜上の理由だけで、深い意味は無いんだろうか。現状、ボスがクイーンってのが、超強いキングが出て来そうで不安過ぎるぞ。

コメディパートもしっかり入れてくるから油断ならない。紫貴さん、色々と拗らせ過ぎだろ……。しかし、コスプレしてエイルンに迫っちゃうあの痛々しさは逆にエロい(ぉ
彰良(あきら)ボイスって、やっぱり完全に石田彰さん意識してるじゃねーかw

デストブルムは補給役として活躍してはいるものの、設定の割には戦闘で目立つシーンが無い状態。セレンの精神状態を考えると、やむなしなんだけども、覚醒回が巡ってくるのかな。

葵の二つ名は炎の一(フレイム・ワン)、紫貴の二つ名は氷の九(アイス・ナイン)。更に今回登場した茜は妖精の三(フェアリー・スリー)。
あれ、これ、もしかして他の数字に当てはまる人がいるのかな?と思わせたところで、【テンナンバー】とかいう設定が出て来るから全身弾け飛んだ。

俺、こういう設定ホント好きなんだよなぁ。悪魔の六(デーモン・シックス)のアギトと閃光の八(ライトニング・エイト)、兵器の四(アームズ・フォー)も確認された。
閃光の八は八雲日向さんのことなのかな。
最初、名前に数字が入っている法則かと思ったが、そういうわけでもないのか。

時々アスタリスクを挿入しているのは、回想シーンを区切っているっぽいんだけど、この演出要るか?違和感ばっかり目立ってるような……。

ふと思ったんだけど、もしかしてタイトルって元の世界に帰らなければならなくなったエイルンが仲間達に送る最後の指令、みたいな意味だったりするんだろーか。そんなの泣いちゃうぞ。

巻末にはロボのイラストが。
次は2015年11月に3巻、2016年5月に4巻。

燃:A+ 萌:A 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~(2015/02)
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ <3>(2015/11)

MF文庫J

Posted by お亀納豆