【感想】ポッピンQ

「もう逃げんき……あたしはあたしから!」

やってくれたな東映!!

東映アニメーション60周年記念映画。公開されること自体は大分前から知っていました。そのときは特にどうとも思っていなかったんだけど、どうやら『おジャ魔女どれみ』や『プリキュア』の流れを汲んだ作品らしいという噂を聞きつけ、ならば観に行くしかないと唐突に思い立ちました。
丁度、3連休だったということもあり。

中学校の卒業式の日、それぞれに悩みを抱えて前に進むことが出来ずにいる5人の少女達、伊純、蒼(あおい)、小夏、あさひ、沙紀。あらゆる世界の時の進行を司るポッピン族が暮らす時の谷で出会った彼女達は世界を救うために力を合わせることになる。迫り来る危機を回避する手段は何とダンスを踊ることで……。

キャラデザは黒星紅白さん。見た瞬間、一発で誰がデザインしたか判るほど、作画に絵柄がしっかりと反映されている。
そういえば黒星さんは『プリキュア』好きだったなw

時の谷でのダンスの特訓を通して自分自身と向き合っていく構成は確かに、『おジャ魔女』や『プリキュア』に通じるものがある。
ダンスありきでストーリーが組み立てられているため、展開にやや強引なところもあるけど、その辺が割り切れるかどうか。個人的には流せる部分だと思う。

5人のヒロイン達はみんな可愛かったが、中でもクールビューティーの蒼が俺のツボにキました。絶対領域ペロペロ(^ω^)フヒヒ
制服でもダンスコスチュームでも絶対領域厳守とかけしからんですわ……。にしてもスカート短過ぎる子多いな……。

尺に対して、メインキャラ5人はちょっと多いか。もう少し人数を絞って掘り下げた方が深みは出たかもしれない。ただ、ダンスパートでの見映えを考慮すると5人ってのは良いバランスなんだよな。

事前に公開されていたダンス衣装は一応、変身っぽい形であの姿になる。似非変身バンクみたいなのがあると超高まったんだが、流石にそれは無し。
ただ、それぞれに固有能力があるのが燃える。走ることだけに人生を捧げてきたかのような伊純の能力がダッシュだと判るシーンはアツかったな。

派手過ぎず、かつキャッチーなデザインが良い。各部にアクセントとしてシュシュが付いているのが凄く可愛い。
髪型が変身まえからアレンジされるのも面白い。

『プリキュア』みたいなノリを期待するとアレだが、バトルアクションみたいなものがそれなりに用意されている。

ダンスパートはCG作画。『プリキュア』で培ったノウハウが十全に活かされておりクオリティの高いものに仕上がっている。
挿入歌も用意されていてテンション上がる。
事前にダンスパートをプッシュしていた割には尺が短かったのが惜しいか。中盤にも一度ガツンとぶちかますダンスが欲しかったかなー。

よく理解らないのはメインターゲットがどこなのかということ。パンフのインタビューを読んだ感じだと女の子に観てほしいのだろうか。
女の子がいっぱい登場しているけど、じゃあ萌え豚向けかという、そういう感じでもないんだよなぁ。

そして感動のエンディングの後に展開される物語。伊純達の物語は高校入学を機に新しいステージへと……って続編作る気満々やないかーい!
続きは2017年テレビシリーズで展開ってこと?それとも続編映画があるってことかな?ちょっとこれは蛇足だったかなー。

確かに劇中で、結局どういうことやねんっていう部分があったけど、それは謎のまま伏せておいても良かったと思うんだけどな。そんなに設定でガチガチにした作品じゃないんだから、ヒロイン達が可愛くダンスしてるところさえブレなければ、それで良かったのに……。

そんな感じで取り敢えず観に行くかくらいの気持ちでしたが、存外可愛くて面白かったです。ただ、続編映画と言われたら、うーむってなるかもしれん。テレビシリーズだったら視るんだけども。
そういう意味で、やってくれたな東映!!という気持ちです。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

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Posted by お亀納豆