【映画】かぐや姫の物語【感想】
「美しい……なよ竹のかぐや姫━━」
2013年11月公開。
スタジオジブリ製作の『竹取物語』を原作としたアニメ映画。公開当時から気にはなっていたんだが、今回ノーカットで地上波放送ということで視聴しました。
高畑監督の解釈に基づいた『竹取物語』が繊細なタッチの画風で語られていく。
最初こそ翁に拾われて山の中で幸せに暮らすかぐや姫だったが、翁が姫の幸せを考えればこそと京に住むことを提案した頃から雲行きが怪しくなり始める。
貴族達の俗物さに嫌気が差して逃げ出す姫のシーン、真に迫っていてこのまま獣にでもなるんじゃないかと思ったな。
へちゃむくれな女童(めのわらわ)、出番がそれなりにあるので見ている内に段々愛着が湧いてくるから困る。
かぐや姫の美しさは帝をも動かすほど。当代の帝、何であんなに絶妙にイラッとする顔立ちなのかw
いくら帝でもあの顔にいきなり抱き疲れては、そりゃ怖気も走ろうというものか。
最後の最後で捨丸兄ちゃんと再会出来たかぐや姫。捨丸兄ちゃんは何もかもをかなぐり捨ててかぐや姫と逃げようとするが、それは叶わず。
捨丸兄ちゃん、かぐや姫と再会した途端、マッハで妻子を捨てる選択をしてるのさり気にクズい……。
彼の存在が後々勝利の鍵になるのかと思っていたけど、全然そんなことなかったワナ。
天人達がかぐや姫を迎えに来るシーンで天人達が奏でている楽曲、明るいメロディーラインなんだけど、唐突に現れる得体の知れなさとのギャップで物凄く不気味に聞こえる。天人達は殆ど喋りもしないし、余計に気持ち悪さが残る。
天人達からしたら十分罰を受けたかぐや姫はもう戻ってきても良いよってことなんだろうけど、天人サイドの描写は1mmも無いから、どうしてもかぐや姫と翁達に感情移入しちゃうよなぁ。
かぐや姫が月でどんな罪を犯したのかもよく理解らんし。
最後は原典通り、かぐや姫が月へと連れ帰られて終了。もう少し余韻というかエピローグ的なものがあっても良かったのではと思わないでもない。というか、帰っちゃうところまで原作通りなのかよw
要所要所でメリハリのある絵が挿し込まれるお陰で、最後までダレずに観ることが出来ました。
ただ、どこまでが実際に起こっていることなのかあやふやになってしまうシーンがちょいちょいあったのが気になったかなぁ。さっきまでかぐや姫、外にいなかった?っていうことが何回かあった。
燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A
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