【漫画】愛蔵版 フルーツバスケット 12巻【最終巻/感想】
作:高屋 奈月
「君は元気でいるだろうか。泣いたりしていないだろうか。笑ってくれているだろうか。君は今日も倖せだろうか。そんな風に想うよ。これからも」
2016年7月の新刊。
表紙は勝也さん。愛蔵版オリジナルとなる最後の裏表紙の人選は若かりし頃の今日子さん。成程、そう来たかー。
こうなると主人公である透より登場回数が多いということで、ストーリーが始まった時点で既に亡くなっていたとはいえ、やはり彼女の存在感が非常に大きいものだったと理解るな。
最終巻となる今回は漫画が半分くらいで、後は過去のファンブック等の企画の再録+αという構成。
最後までもつれ込んだ紫呉と慊人の関係性は本当に面倒臭いな……。捻くれているにも程があるってもんですよ。
とは言いながらも十二支の皆も、その周辺の人々も落ち着くところに落ち着いて良かった良かった。
すっかり積み本タワーの肥やしになってしまっていた愛蔵版だけれども、こうして最後まで読むと、やはりこみ上げてくるものがある。
恋愛面では夾とくっついた形でも、最後のシーンを由希に回してくる構成は第1話に戻ってくる感じがして良いですね。
そう言えば十二支の呪いが解けても髪色は普通の人間っぽくならないんだな。まぁ、誰得な設定だって話だけども。
総評
そんな具合で積んでいる間に再アニメ化の発表なんぞが出てしまう『愛蔵版 フルーツバスケット』全12巻でした。
今読んでも全然色褪せない面白さである。面白さというか切なさというか、こう胸をえげつなく締め付けてくる感じな。
だって絵柄の爽やかさからは想像も出来ないほど、ドロッドロした話とか平気でぶっ込んでくるんだもんよ……。
燃:C 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・愛蔵版 フルーツバスケット 11巻(2016/06)
・フルーツバスケット another 1巻(2016/08)
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