【ボーダー】ウタカイ 異能短歌遊戯【感想】
著:森田 季節 イラスト:えいひ
歌は有限だ。三十一文字の湖はあまりに浅い。
だからこそ、美しい。
ハヤカワ文庫JA2019年6月の新刊。約6ヶ月2週間半の積み。『不動カリンは一切動ぜず』から8年9ヶ月振り。yhNOVELSから刊行された伝説の百合小説がまさかの文庫化。
オリジナル版には無かったサブタイが付いているのは、タイトルである程度内容を理解させるためかしら。
何でこのレーベルから出すんだ……と思ったが、帯によると「青春百合SF」という括りらしい。S……F……?
イラストはオリジナル版から引き続きえいひさんが担当。イラストは表紙だけだが、鏡霞先輩のビジュアルが強い。
で、タイトル通り短歌を詠んで戦う異能バトルですよ。発想が独特過ぎて気持ち悪い……w
森田さんにしか書けないまさにオンリーワンの小説といえる。
しかし凄く映像映えしそうな設定なんですよね……。特別なバトルフィールドを必要としないからシチュエーションも作り易そうだし。
文庫化にあたって書き下ろし短編を追加。まさかの顧問の先生視点の短編である。そこは伊勢や鏡霞先輩のお話にすべきなのでは……。
まぁ、こういうタイミングでしか書けないような内容を書きたかったのかもしれん……。アラサー女と女子高生の百合って刺さる人には刺さるのかな……。
燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A
オリジナルリンク
・ウタカイ(yhNOVELS、2013/01)
著者リンク
・不動カリンは一切動ぜず(ハヤカワ文庫JA、2010/09)
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