【ラノベ】幼なじみが妹だった景山北斗の、哀と愛。【感想/ネタバレ】
著:野村 美月 イラスト:へちま
「他人が決めた倫理と道徳に縛られて、哀しみを背負って生きるよりも、二人が手をつないで笑っていられたら、それが正義だ」
2021年10月の新刊。約2週間の積み。7ヶ月振りの新刊。
前作とは直接的な繋がりは無いもののタイトルが明らかに共通フォーマットだし、これはシリーズものとして扱ってよかろう。
今回はまぁタイトル通りの話でして、身を焦がすような許されざる思いが描かれていく。このタイトルで全部ネタバレしていくスタイル、どうなんだろう。何かを匂わせるくらいでも良いと思うんだけど……。
離れなければいけないと思えば思うほどにお互いが気になってしまうこのものどかしさ。妹というのはミスリードでも何でもなくガチガチのガチなので余計に辛い。
遥平と冴音子先輩は今回も登場して、狂言回しのような役をこなしている。心中しようとした北斗達を凄い剣幕で阻止した冴音子先輩はどうも過去に何かあった様子。
このシリーズ、最後は遥平と冴音子先輩の物語になって幕を引くんじゃね?
あまりにも重たくなるからマジでこのまま心中エンドなんじゃないかとハラハラさせられましたよ。もうどうしよもないんだという2人の気持ちがひしひしと伝わってきてなぁ。
何もかもが解決したわけじゃないけど、2人の本当に大切なものだけは守られましたという良い塩梅の終わり方でホッとした。
燃:B 萌:A- 笑:C 総:A+
シリーズリンク
・元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋。(2021/03)
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