【ラノベ】デート・ア・ライブ アナザールート【感想/ネタバレ】

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著:橘 公司/大森 藤ノ/志端 祐/東出 祐一郎/羊 太郎
イラスト:つなこ/森沢 晴行/NOCO/はいむら きよたか

どけ!!私達はクソ効率厨のスーパーTASちゃんだぞ!!

2022年1月の新刊。約1日の積み。アニメ4期を控えた大人気シリーズのアンソロジーが登場。ほんとは放送開始と合わせたかったんだろうな。
表紙は十香を中心に精霊達のアイテムが散りばめられている。折紙さんの旧スクと首輪、異彩を放ち過ぎだろw

ゲスト絵師さん達はいずれも『デアラ』若しくは橘さんの他の著作と関係のある方ばかり。
挿絵は全てつなこさんが担当されているので、ゲストさんの出番は口絵のみ。

執筆陣はファンタジアレーベル以外からも招聘されているね。橘さんと親交のある方やお互いの著作のゲームでコラボした方等々。

羊さんの『十香ダイエット』はノリが完全に『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』の短編である。こうしてみると羊さんの文章って特徴あるよねぇ。「ッ」が好きな印象。

志瑞さんの『七罪レーシング』はまさかのミニ四駆でホビーアニメである。ただただやりたいだけのやつじゃんw
そうか、志瑞さんはホビーアニメに造詣があるのか。オリジナルで書いてほしいね。

東出さんの『精霊ブイアール』はボケのクセが強いw
あれ、『デート・ア・バレット』ってこんなノリだったっけ……。最初の数巻で挫折したからよー知らんけど。

大森さんの『六喰トゥルールート』は短編と呼べる分量じゃねぇな。100ページくらいある……。
しかし全くダレてなくてアンソロジーというよりはスピンオフと呼べるレベルのクオリティになっている。

世界を滅ぼすバッドエンドに辿り着いてしまった六喰が本編開始前の時間軸に跳んで、〈ラタトスク〉と協力して精霊達を次々と攻略していくというやり直しストーリーがめっちゃ面白かったぞ。
〈封解主〉によって精霊達が能力を行使出来なくなった場合、発生しなくなるイベントが多数出て来て、物語の経糸がズレていくのが興味深い。

中盤までのサクサク攻略をTASとか言っちゃうのほんとすき。そこからはシリアスに寄っていって、それでいながら最後に気持ち良く〆めているのが嬉しい。
タイトルからもっと単純に士道と六喰がいちゃいちゃしているだけの話かと思ってたわ……。

大森さん、後書きで好き勝手長く書いてすいませんと言いながら、その後書きも長くて他の人よりフォントを小さくされてるの笑うでしょ。

橘さんの『士織ガールズサイド』は以前にも何かの企画でやった精霊イケメン化計画。俺は読んだことあったっけな。
皆の名前が男性っぽい形にアレンジされているが、狂三は字はそのままで「きょうぞう」と読む形に。今となっては逆に「くるみ」としか読めない頭になってるんだよなぁw

士織が個性豊かなイケメンに振り回される学園生活、普通に面白そうで困る。文庫1冊分くらい読ませてくれても罰は当たらないのよ?
最後の最後で回収する予定の無い伏線を張りまくるのめっちゃ楽しそうでズルいじゃんね。

そんな具合で特に期待はしていなかったんだが、錚々たる面子を集めたお陰か、かなりクオリティの高いエピソードが集まっているように感じられましたね。このクオリティならもう1冊出ても買っちゃうぞ。

燃:A 萌:A 笑:A+ 総:A+

原作リンク
デート・ア・ライブ アンコール 10巻(2020/08)

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デート・ア・ライブ アナザールート (ファンタジア文庫)