【ラノベ】羽月莉音の帝国 8巻【感想/ネタバレ】
著:至道 流星 イラスト:二ノ膳
流動性!
この何気ない一言が、現代資本主義の重要なキーワードのひとつなのである。
2011年8月の新刊。約10年9ヶ月3週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は沙織と柚さん。これは見目麗しい組み合わせですね。
さて、何とかロシアとのいざこざを収めることが出来た革命部。しかし一息つく間もなく、目の前の莫大な負債と向き合わねばならない。革命部の破綻はもうすぐそこまで迫っていて……。
起爆寸前の巨大爆弾を抱えていることを悟られないように物事を進めていかなければならないのストレスがマッハ過ぎるでしょ……。
ネットはテレビにぶら下がるメディアのひとつに過ぎないという記述があるが、これはこの本が刊行された2011年当時の価値観かなぁ。
革命部の怪しい動きを察知した記者コリンズ。報道の正義を胸に奔走する彼を何とか止めようと手を尽くす内、巳継は遂にコリンズの娘をダシにした手段を選んでしまう。巳継側に娘さんを傷つけるつもりは最初から無かったどころか最大限の配慮をする結果にはなったわけだけど、それでもこのやり方はいかがなものかと……。
いやまぁ、巳継達は革命家であって正義の味方ではないが……。
起死回生の一手で一気に借金を吹き飛ばした革命部。このまま世界の変革を成し遂げてしまうのか……。もう1回くらい落とし穴にハマりそうにも見えるが……?
次は2011年10月に9巻、2012年2月に10巻。
燃:B- 萌:A- 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・羽月莉音の帝国 7巻(2011/04)
・羽月莉音の帝国 9巻(2011/10)
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