いつか天魔の黒ウサギ7 二学期でさよなら

いつか天魔の黒ウサギ7 二学期でさよなら (富士見ファンタジア文庫)
著:鏡 貴也 イラスト:榎宮 祐

「俺の運命の相手はヒメアだと、思ってるんだ。遥じゃなく、ヒメアだって。もちろん遥のことは好きだった。でももう、俺の人生とは交わらない。そして俺は、ヒメアと生きていくって、決めたんだ。これ、まじでギャグで言ってるんじゃないだぞ?同情?優しいから?ふざけんなって。俺はこれからの人生を、全部ヒメアと過ごそうって、決めたんだよ。もう二度と普通の高校生活には戻れない。この夏休みが終わっても、二度と普通の二学期はやってこない。でも、それも全部わかった上で、おまえと一緒にいたいと思ってる。なのに同情?んなわけねぇだろうが。理由は他にある。ちゃんとした理由は、他にある」
「その理由は、好きだからだよ!ヒメアが好きだからそばにいたいと思ってる!でもって、それでも文句あるなら、言ってみろ!」

約1ヶ月2週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。本編進行は8ヶ月振り。『大伝勇伝』9巻からは連続刊行。って、また5ヶ月連続刊行とかやってたのか……。間にガイド本挟まってるけど、それでも十分驚異的な執筆速度ですよね。

さて、物凄い速度でパワーアップした大兎は世界中に満ち溢れている《預言》を見てしまう。そこに記述されていたのは世界が28日後に消滅するというものだった。
何とか消滅を回避するためにニャン吉の力を借りて、奮闘する大兎。
ニャン吉、ちゃんと居たのね。全然出番無いから、無かったことにでもなってるのかと思ったぜ。

で、大兎がヒメアと遥のことに決着をつけるのを先延ばしにしていると、ヒメアが不安に押し潰され、《幸福》の発動させてしまう。遥を選んでも同じ結末。
かと言って、ヒメアを選ぶと、遥が《幸福》を発動させてしまうので、やっぱりアウト。どないせーっちゅーねん。八方塞がりやないかw

更に、遥が《幸福》を発動出来る理由を探ろうとした大兎は遂に、彼女が普通の人間でないことを知ってしまうのだった。ってところで続く。おい、どこで引っ張っとんねん!

次は2011年4月に『紅月光の生徒会室』3巻。

燃:B+ 萌:A+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
いつか天魔の黒ウサギ6 欠席のウサギ(2010/05)
いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室 <2>(2010/10)
いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室 <3>(2011/04)

いつか天魔の黒ウサギ8 二学期でさよなら(2011/07)