【ラノベ】ようこそ実力至上主義の教室へ【1巻/感想/ネタバレ】
著:衣笠 彰梧(きぬがさ・しょうご) イラスト:トモセ シュンサク
「つまりここDクラスは落ちこぼれが集まる最後の砦というわけだ。つまりお前たちは、最悪の不良品ということだ。実に不良品らしい結果だな」
2015年5月刊行物。約2週間の積み。『小悪魔ティーリと救世主!?』を6巻で完結させた衣笠さんが1年2ヶ月振りに復活して送り出した大ヒットタイトル。
アニメ2期まで視た上で、このライトノベルがすごい!2023のインタビューを読んだらちょっと読んでみたいかんと思うようになってきまして。
表紙は堀北さんと清隆という始まりのコンビといった感じ。ほぼ後ろ姿とはいえ、男もしっかり描かれているのが当時はまだ珍しかったんじゃない?
しかし堀北さんのふともものむちむち具合よ……。
希望の進学先/就職先が100%叶うと言われる高度育成高等学校。主人公の綾小路清隆は劣等生が集められるDクラスに配属されてしまう。テストで一度でも赤点をとってしまえば退学という厳しいルールの中、孤高の少女、堀北さんと共にクラスのランクを上げるために動き出すが……。
全編通して清隆の一人称。語り口、かっる……!アニメでは1話から放っていた得体の知れなさがかなり薄いね。よくあるラノベ主人公の装いになっている。これは活字に慣れてない人でもすっと入っていきやすいな。
読み進める内に、清隆に対する違和感と学校のシステムに対する違和感が徐々に浮き上がってくるのが良い。
このラノのインタビューで言っていた1巻が一番ラノベらしい作りをしているとは、こういうことか。ぱっと見にはあまり異質な印象を受けないよね。
どうしてもアニメから得たビジュアルの情報が上乗せされてくるからというのもあるが、男キャラの方が魅力的に見えるかもしれない。単純にネームドキャラの数で言えば、男の方が多い……かな?挿絵でもちゃんとピックアップされているね。
アニメでは賑やかし役が多かった高円寺の芯のブレなさ見習いたいものである。学校が自分の事を評価出来てないだけって言い切れるの格好良い。
須藤が意外と良い奴だったので驚いた。あっ、これ、不良が真面目なことやった時にトゥンクしてしまう現象や……。
Dクラスに放り込まれている以上、皆、何かしら問題有と判断されている筈だが、スーパー爽やかイケメンの平田君はどんな問題を抱えてるんだろう。全体の和を尊び過ぎて物事を前に進められない、みたいなことなんだろうか。
堀北さんは見た目は完璧だけど、唯我独尊っぷりが凄い。流石にコンパスはいかんでしょコンパスは。ギャグになってねぇぞ……。
とはいえ、不器用ながら誠実さを持ち合わせてるのは好き。そりゃ須藤もトゥンクしちゃうわ……。
ちょっとした出番だけなのに挿絵1枚をしっかり貰ってるBクラスの一之瀬さん、髪の色、ストロベリーブロンドなの!?トモセさんの画風でそういう色にされてるんじゃなくて、ほんとに桃色なのかw
ところで堀北さんと櫛田さんの旧なんだか新なんだかよく分からないあの中途半端なスク水は一体……。アニメではデザインを新たに競泳水着っぽく改変されていたのも謎である。
学校の真実が明らかになった時の殺伐とした空気感堪らないよな。は?お前は遅刻したら駄目だよって言われなければ遅刻するのか?小中学校で何してきたん?というド正論過ぎる問い掛け、その通り過ぎて何も言い返せねぇ……。でもリスクが無いと判断したらNG行為でもやっちゃうのが大多数の人間というものでなぁ。
2015年ってまだ3巻保証はされてた時代だっけ?この巻だけだと意味をなさず、後々繋がってくる要素がちらほら入れられてますね。
アニメからの知識が前提にあるのでどうしてもフラットに判断しづらい部分はあるんだけども、続きがちょっと気になるので2巻は読みましょう。美男美女も容赦無く退学させられるらしいので、そこが注目ポイントと思ってます。
次何月って書くと凄い量になるから割愛ですねw
燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・ようこそ実力至上主義の教室へ 2巻(2015/09)
アニメリンク
・ようこそ実力至上主義の教室へ Episode1「悪とは何か━━弱さから生ずるすべてのものだ。」
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