@HOME 我が家の姉は暴君です。

@HOME 我が家の姉は暴君です。 (電撃文庫)
著:藤原 祐 イラスト:山根 真人(まさと)

「私はあんたの姉なのよ。姉っていうのはね、弟を守るのが仕事なの。だから私は、あんたを守ってあげる。すべての災難から、すべての不幸から、すべての悲しみから、あんたを全身全霊で守ってあげるわ。そのためならね、私は死んだって構いやしないのよ」

約5ヶ月の積み。電撃文庫。『煉獄姫』シリーズを展開中の藤原さんが、別シリーズを同時進行で開始。『煉獄姫』1巻からは3ヶ月振り。
イラストは同レーベル『電波女と青春男』のコミカライズ担当でお馴染み山根さん。
文庫はこちらの方が後だが、世に出たのはこっちが先です。

今巻は文庫発売前に電撃文庫MAGAZINEで短期集中連載された短編3本に書き下ろしを加えたもの。
雑誌掲載時の扉絵はカラーのまま口絵に収録。
書き下ろしがあるとは言え、雑誌掲載分も大した量はないので、かなり薄いです。200ページちょっとしかない。

事故で両親を失ってしまい、途方に暮れる主人公、響の前に現れたのは自分が必要だと言う青年、高遠(たかとお)と暴君の少女リリィ。2人は響を倉須(くらす)家のきょうだいとして迎え入れる。
これは血の繋がっていない7人のきょうだいの物語。

えっ、藤原さんがハートウォーミングストーリーを書くだって?またまたぁ、きついご冗談を。どうせ、人間の血や内臓って温かいんだね、とかそういう感じのウォーミングなんだろ?と思っていたら、普通のハートウォーミングだった。
いやいや、まだ1巻ですよ。きっと、その内、人体の一部が千切れたりするに違いない<考え過ぎ
普通のハートウォーミング過ぎて物足りないと言うか何と言うかw

後書きで触れられている三雲岳斗さんの家族ものって、結局まだ世に出てないのかな?
次は2011年1月『煉獄姫 第二幕』、5月に『煉獄姫 第三幕』です。
こっちの2巻は連載2期が終わってからかな。

燃:C 萌:B 笑:C+ 総:B+

電撃文庫

Posted by お亀納豆