【漫画】パタリロ! 12巻【感想/ネタバレ】
作:魔夜 峰央
「さよならなんて言えないよ!バカヤローっ!!」
1982年4月刊行物。
バンコランの過去に焦点が当たる長編『霧のロンドンエアポート』を収録。上手いこと単行本1冊に収まるように開始タイミングを調整しているっぽいな。
2話以上にまたがるエピソードの時って雑誌掲載時の扉絵は全て収録していないのかな。俺は『パタリロ』に関しては話が読めれば何でもいいや派なのであまり気にならないが……。
かつてバンコランが深く世話になった男デミアン=ナイト。久し振りの再会に当時を思い出すバンコランだったが、実はデミアンには企みがあって……。
パタリロの暇潰しの結果、世界中で蠢く大いなる陰謀が明らかになって、それを阻止することになるとは……。何が幸いするか理解らんなw
タイムワープ、ほんとチート過ぎる能力だよな……。
遂にバンコランが麻薬を忌み嫌う理由や美少年殺しとしての覚醒の経緯が明らかに。壮絶な人生を送ってらっしゃるわぁ。
未だに名前が出て来ないヒューイットも僅かながら再登場。早く名前出してあげてよぉ……。
シリアス一辺倒のバンコランのストーリーと合間合間に挟まれるギャグの温度差で頭おかしくなりそうw
そういうものと割り切ってるからかもしれないけど、シリアスとギャグが水と油になってないの凄いバランス感よな。クライマックス中でもお構い無しにぶち込んでくるんだもんな……。
イヨマンテ部長、結果的にファインプレーだったけど、部下に無視されたからって火災報知機をわざと起動させるの頭おかし過ぎるんだよな……。
劇中で既刊を宣伝する際はちゃんと単行本と文庫版両方を宣伝してるの偉いw
このままバンコランとマライヒのしっとりしたシーンで幕引きかと思いきや……。実はデミアンの上の上で糸を引いていたのはあのタランテラであった。それすらも隠れ蓑で何やら超常の存在が蠢いているようで……。あれは悪魔なのか……?
ただ、この悪魔達、星の巡りに従い行動を開始するのは数十年後とのこと。これは事実上のフェードアウトってことなんだろうか。めちゃくちゃ後味悪くない……?大丈夫……?これ以上シリアスになられても困るけどさぁ。
怪奇短編『茸ホテル』では『パンドラキン』にも登場したトムが主役。パラレル扱いなのか。
常軌を逸したものをどうやって栽培するかといったら人を苗床にするというのは『怪奇生花店』でもやったネタですね。オカルト寄りかコメディ寄りかという見せ方は違うけども。
燃:A 萌:A- 笑:A+ 総:A+
シリーズリンク
・パタリロ! 11巻(1982/03)
・パタリロ! 13巻(1982/05)
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