【ラノベ】僕はやっぱり気づかない 6巻【最終巻/感想/ネタバレ】
著:望 公太 イラスト:タカツキイチ
「僕は気づかなかったけど、築かなかったわけじゃない」
2012年9月刊行物。約1ヶ月の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙は織野さんひとり。これで初期ヒロイン3人がひとりずつ表紙を飾ったので、次巻でまとめかと思ったら今回が最終巻であった。終盤で、あれ、もしかして今回で完結なの……?ってなっちゃった。
さて、夏休み最後の日。織野さんのサプライズ誕生日パーティーを企画する諦達。しかしその裏でカイの計画は完成に近づいていて……。
サプライズを計画する諦達のシーン、何で見開き挿絵なんて豪勢なものを用意したんだろう。絶対目立たせるべきシーンじゃなかったでしょw
殴られた時のためにお腹にコロコロコミックを仕込むのは無理があるだろw
織野さんの覚醒、カイの目的の判明とバトルものとしての盛り上がりがここにきて前面に押し出されてきて、これまでとは毛色が変わってきたもののこれはこれで面白い。
読賀さんに感情が芽生えた展開も良かったよね。尺が足りなかったのかダイジェストっぽく処理されちゃったのは惜しかったけども。
初期ヒロイン3人の深掘りもしない内に2巻で桔梗院さんが出て来たのどうなんだと思っていたが、元々桔梗院さんが初期ヒロイン3人の内の1人だったというネタバラシ面白いな。
作劇場の都合で押し出されたとは……。
総評
そんなわけで望さんの初期作、HJ文庫『僕はやっぱり気づかない』全6巻でした。足掛け1年1ヶ月。かなりのハイペースでの刊行だったみたいね。
初期も初期から望さんの捻くれ癖が出ていてとても良かったですね。シリーズ毎に程度の差こそあれ、今でもその癖を失っていないのが嬉しい。
それぞれのヒロイン達のバックボーンの世界観、深掘り出来たらもっと面白くなっていただろうか。望さんのことだから使わなかったとはいえ色々と考えてそうだしな……。
そういや諦の両親、最後まで登場しなかったね。ぶっ飛んだエピソードも最初の頃しか出て来なかったし、出そうと思っていたけどやっぱやめとなったのかしら。
燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・僕はやっぱり気づかない 5巻(2012/06)
著者リンク
・うちのクラスの頼りないラスボス(2013/01)
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません