GA文庫

魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)

著:葵 東(あずま) イラスト:蔓木 鋼音

「サシャはただの使用人じゃない。大切な存在なんだ。それに僕は敬して遠ざかられるより、侮られても親しまれる方が好きなんだ」

約二ヶ月半週間の積み。第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。最早何で買ったのかが思い出せんw
多分、タイトルと粗筋でびびっときたんだろうなぁ。

さて、タイトルで大体の内容が説明されているという親切仕様のファンタジー。世界観はおよそテンプレートなファンタジーです。
そこで魔法材というアイテムを扱う店を営む三代目が主人公ということで、『アトリエ』シリーズっぽいと言えなくもないだろう。

そんな三代目がダブルヒロインの片割れ、リア=メイに振り回されながらドラゴンの鱗を取りに行く最中、陰謀に巻き込まれるといった筋書き。
でも表紙はドーク魔法材店の使用人サシャ。今回はずっとお留守番なので、あんまり出番は無いんだが、何だかんだで三代目大好きなサシャ可愛いよサシャ。

三代目はぐーたら生活をしているが、実はチート性能の持ち主。このやる気の無さっぷりが結構好き。魔法材を仕入れて売っての生活は憧れる。しかも可愛くて健気な店員さん付きなんだぜ?

読み始めるまで全く気付かなかったんだが、イラストはつい最近読んだMF文庫Jの『ぱんどら』の蔓木さんじゃねーか。カラーはともかく、モノクロ絵は雰囲気を変えてきているのが面白い。あっちはトーンを使っているのに対し、こちらは完全にモノクロ。絵の知識は皆無なので間違ってたらすいません。ただ、描き分けがなされているのは間違いない。
それはそうと、忘れてはいけないのが口絵の見開きが割れ目ということです。ここ重要。いや、あんな風に布は張り付かねぇだろ!w
これ見たら、立ち読み者はすぐさまレジへ向かわざるを得ないな。

そういうわけで一巻でした。ストーリーが良かったというよりはシチュ燃えとヒロイン萌えでしたが、それはそれでラノベの正しい楽しみ方だと思うので無問題。
次は十一月。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B- 総:A-

シリーズリンク
魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入苦労譚 <2>(2009/11)

イラストリンク
ぱんどら(MF文庫J、2009/06)
ヴァルキリーワークス(2013/04)

第1回GA文庫大賞リンク
這いよれ!ニャル子さん(前期優秀賞、2009/04)
りーち☆えんげーじ! -子孫繁栄!国立栄華学園中等部-(後期編集部特別賞、2010/02)
ゆうれいなんか見えない!(後期奨励賞、2010/04)

GA文庫大賞奨励賞リンク
ふぁみまっ!(第2回前期、2010/04)
かんなぎ家へようこそ!(第2回後期、2010/10)
あやかしマニアックス!(第3回前期、2011/10)
優等生以上、フリョー未満な俺ら。(第3回後期、2011/10)
神託学園の超越者(第5回後期、2013/11)
魔王と姫と叡智の書(第5回後期、2013/12)
異世界ラ皇の探求者 01.精霊王女はツルツルです!(第6回後期、2015/01)
姉と妹の下着事情。(第7回後期、2015/09)
【配信中】女神チャンネル!え、これ売名ですの!?(第11回、2019/01)

GA文庫

蒼海ガールズ! (GA文庫)

著:白鳥 士郎 イラスト:やすゆき

「このわらわが保証する!聖祖女王陛下に誓い、シューは間違いなく女の子じゃ!」
「うん!そのとおり!シューは間違いなく女の子!絶対に女の子!可愛い女の子だけをこよなく愛するこの私が言うんだから間違いない!」
「そのとおりよ!シューたんみたいに可愛い子が、男の子のはずないもの!」

約二ヶ月半週間の積み。GA文庫。デビューシリーズ『らじかるエレメンツ』を三巻で打ち切り完結させられた白鳥さんが七ヶ月振りに復活。なら買うしかないじゃないか!

今度は海洋ファンタジー。紅帝国の第二皇子シューフェンは妾腹の子供で、国を追われてしまう。海を漂流していた彼を拾ってくれたのはアラミス王国の女ばかりの軍艦ビシャスホースに拾われるが、そこは男子禁制だったので女装を強制される羽目に。
というわけで、男女比一対二百という構図の出来上がりです。まぁ、でもファミ通文庫の『トゥインクル☆スターシップ』なんかは一対五千とかだったので全然大したことないなw

粗筋を見た時点で、『らじかるエレメンツ』のようなコメディである可能性は皆無なのは判り切っていたが、やっぱりコメディじゃなくて残念だ……(´・ω・`)
スパイスとして極端なコメディ要素を残しておいてくれても良かったのに……。

前シリーズの反省とでも言わんばかりにイラストは萌え系です。表紙の吸引力はなかなかのもの。最近流行りの男の娘を投入したのは編集の指示なんだろうか。
シューたんのビジュアルがどストライクなんですが、どうしたら良いでしょうか<どうもしなくて良い

でも、ただの全裸には興味ありません(ぇ
挿絵はもうちょっとクオリティアップに期待したいか。サービスカットがあんまりサービスに見えない。

海洋ファンタジーなので戦闘は海戦です。『幻想水滸伝Ⅳ』を思い出す。魔法的なものが出て来ないのでガチで船を操っての海戦。
海戦を扱っている作品って意外とラノベでは少ないんじゃないかなぁ。戦記ものをあんまり読まないから断言出来んが。あとはノベルスには結構ありそう。

全体的にあと一押し欲しいといった印象。今回はまだプロローグといった内容だし、ラブコメするにしても、ようやく下地が完成した、みたいな感じなので、三巻くらいまでは様子見かなぁ。
シューたんへのセクハラはもっとエスカレートさせるべき。
次は十一月。

燃:B 萌:A- 笑:B+ 総:B+

シリーズリンク
蒼海ガールズ!2 The Mistress of Blue Water ep.Ⅱ -Deux semarines de vacances-(2009/11)

著者リンク
らじかるエレメンツ <3>(2009/01)
のうりん(2011/08)
りゅうおうのおしごと!(2015/09)

イラストリンク
高2にタイムリープした俺が、当時好きだった先生に告った結果(GA文庫、2018/01)

 

 

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド (GA文庫 お 2-24)

著:大迫 純一 イラスト:忍 青龍

「あたし、あんたの九〇八人めになるつもりなんか、ないからね」

約一日の積み。『レオン』は半年振り。大迫さんの『ポリフォニカ』は二ヶ月振り。通算四十九冊目。

一年くらい間空けるのかと思ったら、さくっと始まったレオンが主役の新シリーズ。
新シリーズということで、絵師の忍さんはイラストをフルデジタル仕様にしたため、かなり雰囲気が変わっています。
また、『レオン・ザ・レザレクター』ではずっとレオンの一人称だったが、今回は三人称になっています。あれか、シェリカがメインのシーンが増えるからかな。

そんなシェリカがまさかのしまぱんサービスです。このオサレな挿絵でそんな露骨なサービスやられると凄い違和感がw

今回の話の肝は中に入った者の時を止められるという『魂の煉獄』。最終的にそんなものある筈が無いという結論に落ち着くが、時間を行き来出来る連中が居るんだから、あってもそんなに不思議ではないと思うぞ。

そういうわけで、新シリーズ『レオン・ザ・ゴールド』でした。新シリーズっつっても、シェリカがレギュラー化したくらいで、殆ど今まで通りという気がする。

次は『アドヴェント・ブラック』。また大迫さんか!

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A-

あとみっく文庫,雑記,電撃文庫,GA文庫

いつも通り、1日フライング。ブツは、

・神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド
・這いよれ!ニャル子さん <3>

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド (GA文庫 お 2-24)這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫 あ 5-3)

の二冊。『ポリフォニカ』より『ニャル子さん』の方が入荷量多くて吹いたw
新シリーズ『くりぽと』はあの『超自宅警備少女ちのり』の小幡さんの作品なのでスルーしたんだが、ヒロインの五人は全員小学生とか言われたら、音速で買いに走らざるを得ない。ガガガとかを買うときに憶えてたら買おう。

くりぽと すくすく☆魔法少女塾 (GA文庫 お 6-3)

ネットでは既に公式発表があったが、『ニャル子さん』がFLASHアニメ化だそうで。勢いが凄過ぎるwwww

それから直前にネットの書評を見て、びくんびくんビビっときた、

・借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ

借金お嬢クリス 42兆円耳を揃えて返してやりますわ (あとみっく文庫 4)

を購入。あとみっく文庫、初めて買いました。そう言や、ラノベの品揃え最強の書店なのに、あとみっく文庫置いてるの見たこと無いなぁと思い、もしや……とジュブナイルポルノのコーナーに行ったらありました。ええええええええええ。

完全にジュブナイルポルノ扱いですやん。普通のラノベには巻いてないビニール巻いてあったものw
レジでカバー付けますかって訊かれたけど、付けてくださいって言ったらビニール剥いて付けてくれたんだろうか。総扉、触手だったけれども。

『アスラクライン』新装版は六巻の実物も見ました。もう確保出来る巻から買っていっちゃおうかな……。

GA文庫

這いよれ! ニャル子さん 2 (GA文庫)

著:逢空 万太 イラスト:狐印

「お前は心臓動かすな」

約二ヶ月二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。順調に二巻が登場。
今回からクー子も真尋の家に同居することに。鼻血垂らすクー子可愛いよクー子。

基本的にやりたい放題なのは変わらず。目次でいきなり『ジョジョ』ネタだしな。
真尋のツッコミはどんどんエスカレートしていくし。
と言うか、これストーリー要らなくね?

巻末には狐印さんのラフイラストを収録。

次は十月。ドラマCD化も決まったし、もうアニメ化まで突き進みそうな気がするなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A-

コミカライズ,GA文庫

神曲奏界ポリフォニカエターナル・ホワイト 1 (プリンセスコミックス)

原作:高殿 円 漫画:藤丘 ようこ

「後悔などしない!ブランカ、おまえが言ったんだ。自分の旋律は自分で奏でるものだと」

月刊プリンセスで連載中のコミカライズが単行本化。プリンセスコミックスなんて買うのも初めてなら読むのも初めてだぜ……。

作画はラノベの挿絵でもちょくちょく見かける藤丘さん。
ストーリーはほぼ原作に忠実か。

何はともあれ、存在感の強過ぎる牛に吹いたw
また、初期のディジーって凄ぇ嫌な奴だったんだな。

今回はスノウが契約精霊のシズクのために神曲の練習に精を出すところまでを収録。後書きの感じからすると、全二巻構成っぽいな。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-

神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト (GA文庫)
神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト (GA文庫)

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 5 (GA文庫)

著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇

「殺し合いしよう。殺したり殺されたりしよう。多分、あたしが殺す側だけどね」

約二日の積み。三ヶ月振りの新刊。通算四十八冊目。
表紙は少女コーティと待望のイアリティッケ。良い構図です。例の如く描き下ろしは表紙のみです。まぁ、新作キネティックの方でいっぱいいっぱいなんだろうけど。

さて、キネティック三話後半戦。〈嘆きの異邦人〉の攻勢により、次々と奪われる奏世楽器。
その中で四楽聖の一人、クダラ・エミリアは行方不明になっていることが判る。これは今後登場するということだろうか。

今回は表紙にも登場したイアリティッケの暴れっぷりが目立つ。言動にしても奏世楽器を一人で運ぶパワーにしても。
彼女には〈殺戮する黎明〉なんて二つ名があるらしいが、これってキネティックの頃からあった設定だっけ?

特別書き下ろし短編『RASH MARAUDER』はフォロンとティアンの出会いを描く。榊さん、リプレイのキャラを相当気に入ったみたいだな。
って、ティアンの妹のレナって精霊だったのかよ!どんどん設定が膨らんでいくな……。
また、この短編ではプリネシカの進級試験の話に少しだけ触れられている。このタイミングで触れてくるってことは近々語られるということだろうか。ああ、新作キネティックでって可能性もあるか。

後書きによると、次で『クリムゾンS』は一旦終了だそうな。え、二話三話と文庫二冊使ったのに、四話が文庫一冊で収まるの?
何だかんだで収まりませんでしたーってオチじゃないのかなぁ。

キネ新作『アフタースクール』のパッケージ見たけど、イアリティッケとサモン復活するのね。

次は『レオン・ザ・ゴールド』。

燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A+

雑記,GA文庫

今月は公式発売日15日が火曜。恒例の1日フライングで月曜、更に月曜効果でフライングして土曜発売。ブツは、

・神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS⑤
・ライトノベルの楽しい書き方 <4>

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 5 (GA文庫)ライトノベルの楽しい書き方 4 (GA文庫)

の二冊。
『ラノ楽』は帯にでっかく映画化決定!って書いてあって吹いた。これで迂闊に切り捨て不能。本当に有り難う御座居ました。
内容から考えると、実写で単館上映でドン滑りってところか。

若干気になったのは『くれは×リミテッド!』。イラストがシコルスキーさんなので買おうかとおも思ったんだが、冷静に考えたら、シコルスキーさんのイラスト目当てで買って当たりを引いたことが無いことに気付き、スルー。
よく見たら、表紙イラストが八割くらい肌色でしたw

くれは×リミテッド! (GA文庫 は 6-1)

『ニャル子さん』はドラマCDが秋に発売決定。展開が早過ぎる……。来年くらいにはアニメ化決まりそうだw
でもあれか、GA文庫は『クインテット!』をドラマCD化したくらいだからなぁ。なんちゃってメディアミックスで終わるという可能性もあるか。
『ニャル子さん』の場合は勢いがあるから別かもしれんけど。

這いよれ! ニャル子さん 2 (GA文庫)

まだ公式情報で見たわけじゃないが、十二月に『ポリフォニカ』のキネティック新作『神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール』ってのが出るらしい。
学生編と社会人編のミッシングリンクが語られるとか何とか。
また、学生編とのセット版も出るらしい。セット版の方にのみ付く特典とかあったら嫌だなぁ。

ドラマ,GA文庫

「この悪党め、冥途に落ちやがれ!!」

いよいよ最終回。サブタイトルがシンプル過ぎて吹いた。もうちょっと何かなかったんか……(´・ω・`)

アジアエコロジー会議の関係者の邸宅に爆弾が送りつけられる事件が起きた。その中に海堂家も含まれており、葵は海堂の警護を望むが、彼の命令で大隈家にメイドとして潜入することに。

次回予告を見た段階では、物凄く盛り上がりそうだったんだけど、完全にいつも通りでした。二話くらいに渡って展開したら、もっと盛り上がったと思うんだけどなぁ。

ただ、最後の最後で「冥途」を使ってくれたのは嬉しかった。

ところで、百瀬さんにぱんつをはかせようとする梶警部補って一体……。この人、ドラマ版では特に活躍どころ無かったんじゃね?

総評
そういうわけで、金曜ナイトドラマ『メイド刑事』全十一回でした。初見では随分とぐんにょりしたものだが、三回目くらいで感覚が完全に麻痺したため、普通に視聴出来ました。

放送時間帯とエンターテイメント性ってものを考えたら、こういう内容になるのは仕方ないと思えなくもない。と言うか、こういう時間帯のドラマの原作としてライトノベルがチョイスされたというのは大きい気がするぞ。

テレビでしか出来ないスケバン刑事との共演なんかは趣向を凝らしてあって良かった反面、ニキータさんやルカの出番が無かったのが残念。

普通に続編作れる終わり方だったが、二期の可能性はあるのだろうか。原作が完結したからそれはないかな。

燃:B+ 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

メイド刑事 9 (GA文庫)
メイド刑事 9 (GA文庫)

ドラマ,GA文庫

「貴女のスイートなエナジー、感じましたよ」

今回の潜入先は美のカリスマ、粧子の邸宅。男を侍らすのは理解るとして、そのチョイスがw
どんどん奇抜な方向に行くなぁ。

曜子は完全に都合の良い駒扱いですね。

そして次回いよいよ最終回。予告のクライマックスっぷりが凄かった。

燃:B- 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

メイド刑事<デカ> (GA文庫)
メイド刑事<デカ> (GA文庫)