表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?
「あの……ひょっとして、おっぱい触るの好きなんですか?」
「はい。大好きです」
ファミ通文庫2011年1月の新刊。約6ヶ月3週間半の積み。第12回えんため大賞特別賞受賞作。タイトルの「表裏」は素直に「ひょうり」と読みます。
勿論、あからさまな釣りタイトルに引っ掛かりましたw
応募時タイトルは「ちっともファンタジーじゃない話 ~パンツ編~」。そら改題されるわw
舞台は現実とは異なる歴史を辿った日本。そこでは〈アガレの法力〉と呼ばれる不思議な力が様々な分野で活用されていた。
〈アガレの法力〉行使者の育成機関に通う“私”こと主人公が学舎の中で女物のパンツを拾ったことから物語は始まる……というお話。
各章タイトルが「パンツと○○と××」みたいなフォーマットになっていて、『仮面ライダーOOO』みたいになってるw
粗筋によると、ジャンルは学園ファンタジーらしいのだが、何とも掴みどころのない話というか何というか。
魔法のような〈アガレの法力〉の設定をガチガチに固めているかと思えば、ラストにバトルをするわけでもなく終了したり、お馬鹿なノリかと思えば、急にシリアスな内容になったりと。
それと、固有名詞が読み難く、かつ憶え難くてアレかなぁ、と。ガガガ文庫『されど罪人は竜と踊る』の咒式が好きな人とかは好きになるかも。
ラノベで男性主人公の一人称が「私」ってのは、かなり珍しい気がするな。
一人称文体の中で、溢れるスケベ根性が抑えきれていなくて吹く。
次は2011年8月に2巻『表裏世界のソーマキューブ パンツはどこに消えた?』ですが、もう買いません。
燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:B+
第12回えんため大賞リンク
・わたしと男子と思春期妄想の少女たち 1 リア中ですが何か?(優秀賞、2011/01)
・○×△べーす 1 ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(特別賞、2011/01)
・犬とハサミは使いよう(優秀賞、2011/02)
・魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる(特別賞、2011/02)
・魔術師たちの言想遊戯Ⅰ(特別賞、2011/02)
えんため大賞特別賞リンク
・ココロコネクト ヒトランダム(第11回、2010/01)
・キュージュツカ!①(第13回、2012/01)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません