不完全神性機関イリス 154cmの最終兵器

不完全神性機関イリス 154cmの最終兵器 (富士見ファンタジア文庫)
著:細音 啓 イラスト:カスカベ アキラ

「凪、大変です!緊急で報告したいことが!」
「くそやっぱりか。強盗か?それとも放火か?」
「オニギリが綺麗に握れました!見て、ほらすっごく綺麗」

ファンタジア文庫2011年12月の新刊。約5ヶ月1週間の積み。『黄昏色の詠使い』でデビューした細音さんの3番目のシリーズが始動。『氷結鏡界のエデン8 悲想共鳴 -クルーエル・シャウト-』からは3ヶ月振り。
イラストは『エデン』と同じく、カスカベさん。

ドラマガで特集読んだ時点で、『エデン』と繋がっていることは判り切ってたんだけど、タイトルが中二過ぎて、ついつい買っちゃいました。

主人公の凪は機械いじりが好きでありながら、間違えて傭兵科に入学してしまった学生。転科するべきか悩む彼は、ある日、打ち捨てられた人型機械体(アンドロイド)を拾う。
彼が修理した人型機械体はイリスという名の軍用人型機械体で……というお話。

パッと見、現代学園ものかと見せかけて、ファンタジー学園もののようなSF寄りのような。人型機械体(アンドロイド)なんかはSFチックなんだけど、『幽幻種』の設定がファンタジー舞台の『氷結鏡界のエデン』と共通だから、余計にジャンルが判らなくなっていくw

ってか、さらっと繋げてるだけかと思ったら、ドラマガの特集で見かけた固有名詞がわんさか出て来るんですが。
しかも『黄昏色の詠使い』ともガッチリ繋がってるっぽい。

設定的には、まだまだよく理解らないんだけど、取り敢えずイリス可愛いよイリス。全然人型機械体っぽくないけど。
いや、この世界観の人型機械体は総じて、一般的なイメージで言うところのアンドロイドっぽくないみたいだけど。
ミカエルも、どう見てもただのツンヒロインだしなぁ。w

結構、固有名詞のネーミングが俺の中二心にクるんだよな。これは『黄昏色の詠使い』から読むべきなのか……。

次は2012年3月に『氷結鏡界のエデン9 決戦限界 -アマリリス・コーラス-』、6月にこっちの2巻『100億の時めぐる聖女』。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
不完全神性機関イリス2 100億の時めぐる聖女(2012/06)