も女会の不適切な日常 <1>

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
著:海冬 レイジ イラスト:赤坂 アカ

「……ゲスいよね、わたし」

ファミ通文庫2012年3月の新刊。約2ヶ月3週間の積み。『バクト!』で富士見ミステリー文庫よりデビューし、MF文庫J『機巧少女は傷つかない』でお馴染みになった海冬さんがファミ通文庫に登場。
タイトルの「不適切」は「アイ・ド・ラ」と読みます。
イラストは電撃文庫『さよならピアノソナタ』のコミカライズ担当もやってる赤坂さん。
最初はスルーしてたんだけど、ネットでの評判で気になり購入。

女顔の主人公リンネは通称も女会と呼ばれる部活で、美少女達と緩い日常を過ごす日々を送っていた。しかし、その日常のすぐ裏側には……というお話。

公式の粗筋だけ見ると、最近流行りの日常ハーレム系にしか思えないんだけど、ところがどっこい、中盤から予想外の展開に。
まぁ、メインキャラが死亡するってのはドラマガのレビューページ等のネタバレで知ってたんだけど、てっきりギャグ的な死因で、それを回避するために奮闘とか、そういう話だとばかり。

おいおい、ガチじゃねーか。ってか、富士ミスが滅ぶ前に、これ書けば良かったのにと思わせる内容。
かなりドロドロした展開だよな。まぁ、ラノベというジャンルの下地がある上で敢えて、こういう展開にするから面白いという部分はあるんだろうけど。
これは果たしてヤンデレのカテゴリーなんだろうか……。

ってなわけで、予想外にアレな『も女会の不適切な日常』でした。全力でメディアミックスから遠ざかってる内容だが、こういうのもアリだと思います。
次は2012年5月に2巻。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A

シリーズリンク
も女会の不適切な日常 <2>(2012/05)

著者リンク
機巧少女は傷つかない(MF文庫J、2009/11)

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆