彩雲国物語 黄梁の夢
「━━愛してる。ぼくの生命が尽きるまででいい。ずっと二人きりで構わない」
「……駄目じゃ!おぬしは他の綺麗な娘と結婚して、家族を作るのじゃ!」
「どうして?」
「妾がそなたの子供を見たいのじゃ!そうすれば、時がきて、いつかそなたがこの世から消えても、そなたの子供を見に行くことができる。孫も、ひ孫も。妾は……死ぬほど長生きなのじゃ!そうでもなくば、寂しくてたまらぬではないか」
ああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ、LOVE寄せが!LOVE寄せがぁぁあああああああ!!
約八ヶ月二週間。まさに積み過ぎワロタ状態。五ヶ月振りの新刊。通算十八冊目にして、短編集四冊目。今回は過去話ばっかりです。
『鈴蘭の咲く頃に』
静蘭がまだ公子清苑だった頃の物語。上手く立ち回っているようで、敵味方共に多く作り過ぎて抜け出せなくなっていく清苑。
コメディほぼ無しの鬱エピソード。実の母親にさえて駒として排除されてしまうとか、えげつねぇ。
『空の青、風の呼ぶ声』
清苑と燕青の出会いのエピソード。でもメインは殆ど燕青。清苑と燕青。何でこんな似た名前にしたんだ……。読んでて何回も間違えたぜ……。
だから重いっつーの。燕青の過去がまたえげつないんだよなぁ。
鴛洵が朔洵のことを考えるシーンがあるけど、そう言やあの人、今どうしてるんだ?すっかり忘れてたけど、まだ登場するだろうしな。
こんだけ重いシナリオ展開しといて、ラスト付近の邵可と薔君の夫婦漫才に吹いた。
清苑と似た名前を付けたら、いざ出仕したときにバレると騒ぎ立ててたけど、結局、ごく一部の人間にしか正体バレてないよなぁw
『千一夜』
邵可と薔君の出会いのエピソード。これまでも断片的には語られていたことだけど、ようやくはっきりと描かれるときがきた。
彩八仙に関する設定がぽろぽろと出て来ている。全員が常に地上に居るわけではないらしいけど、現在はどうなんだ。何人確定してたっけ。
黄先生、マジギレが彩雲国で今風の言葉ってどういうことですかw
この世界に「マジ」って言葉あんのかよ!
やっぱりシリアス気配なんですが、最後の最後で邵可と薔君のイチャイチャっぷりがパネぇ!!
まとめ
というわけで短編集でした。紅夫妻の日常をもっと読みたいな。秀麗さんと静蘭も交えて。あとは、邵可が結婚すると知ったときの黎深の話とか。
って、今回、秀麗さん、出番少な過ぎだろ……(´・ω・`)
『彩雲国物語』って、買ってもなかなか手を出さないけど、読むと面白いんだよなぁ。
次は十二月。今年のじゃないよ!去年のだよ!
燃:B 萌:A 笑:A- 総:A
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