ヴァルキリーワークス
「あー、これ壊滅だわー。この辺一帯壊滅だわー。僕、俯瞰で物事を見られる人間だからこの先どうなるか分かるわー。というかあいつが出てくる前から分かってたわー」
2013年4月の新刊。約3ヶ月1週間半の積み。『這いよれ!ニャル子さん』11巻と同時発売で、逢空さんが新シリーズを開始。
取り敢えず買っとくかと。
イラストはMF文庫J『ぱんどら』とかスーパーダッシュ文庫『とわいすあっぷっ!』なんかの挿絵を描いてる蔓木鋼音さんか。
GAには『魔法の材料ございます』で登場済みか。
さて、奇矯な言動の主人公、大神理樹(りき)はある日、不思議な空間で巨大な竜と戦う少女フェルスズと出会う。
彼女に一目惚れした理樹は、人間界に散らばった神威(ケニング)を集める戦乙女(ヴァルキリー)の使命を手伝うことに……。
新シリーズは最近のMFが好きそうな美少女バトルアクション。といっても、明確なヒロインは現状1人しか居ないので、好印象です。
だって、いっぱいヒロインが居たって、全然掘り下げてくれないんだったら、あんまり意味無いじゃんね……。いや、二次創作で補完という手もあるのだが。
ジャンルが変わろうとも、そこはそれ逢空万太作品なので勿論ネタ満載です。各章タイトルに付いてる英文がいきなり平成ライダーネタ塗れだしな。
劇中でも、ちょいちょいフレーズを入れてくるから困る。
ラストバトルのシーンを読んでいて、「Wow wow wow(フォーゼ!)」が脳内再生されたのは俺だけじゃない筈。
ってか、『仮面ライダーフォーゼ』第2話『宇・宙・上・等』とか懐かし過ぎワロタ
そもそも本シリーズのコンセプトが『仮面ライダーW』と『WILD ARMS』を下敷きにしているらしく、両者のネタが非常に豊富。
まぁ、『WILD ARMS』の方は全く知らんが。
イラスト効果も相俟って、フェル子さんが大変可愛いですね。理樹にイジられまくって泣いちゃうフェル子さん可愛いよフェル子さん。
あと、味噌汁と一緒に自分の髪の毛も食べちゃうお母さんも可愛い(ぇ
そんな具合で新シリーズでした。いや、別にネタ塗れだったからって理由だけで面白かったわけじゃないのよ?
巻末にはラフイラストを収録。
次は2013年8月に2巻。
燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・ヴァルキリーワークス <2>(2013/08)
著者リンク
・這いよれ!ニャル子さん(GA文庫、2009/04)
・這いよれ!ニャル子さん <11>(GA文庫、2013/04)
・深山さんちのベルテイン(GA文庫、2010/12)
・勇者が魔王を倒してくれない(GA文庫、2015/02)
・出番ですよ!カグヤさま(GA文庫、2015/10)
・ヒーローお兄ちゃんとラスボス妹 抜剣!セイケンザー(GA文庫、2017/04)
・ウィッチクラフトアカデミア ティノと箒と魔女たちの学院(LINE文庫エッジ、2019/08)
イラストリンク
・ぱんどら(MF文庫J、2009/06)
・魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚(2009/10)
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