生ポアニキ
「ユースケ……立ち上がれ。何度でも立ち上がり続けろ。立ち上がった回数だけ漢はタフになる」
アニキ……!
オーバーラップ文庫2014年10月の新刊。約2週間の積み。『デスニードラウンド』を3巻で完結させたアサウラさんが5ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
もうね、タイトルがいきなりレッドカードでね。そら、取り敢えず買おうかってなるわな。
何なの、アサウラさんはオーバーラップでは作家生命をかけないと本出せないの?
イラストは『デスニードラウンド』から引き続き赤井さん。
帯ではアサウラさんの代表作スーパーダッシュ文庫『ベン・トー』の白粉さんが推薦文書きに来ていてワロタ
何してんだw
元々『ベン・トー』の中でやったネタを下敷きにしているとか何とか。
他にも赤松中学さん、さがら総さん、なめこ印さん、平坂読さん、松智洋さんの名前も載っている。
錚々たるアニメ化作家……!と思ったけど、何でなめこ印さん混ざってんだw
いやまぁ、未来のアニメ化作家かもしれんが。
法の改正により、生活保護に加えられた項目、恋愛生活保護。不登校気味の主人公、木村ユースケは恋愛生活保護の申請をするが、家にやって来たのは仕上がりきったマッチョの男で。
ユースケはアニキを何とかして追い出そうとするが……。
最初こそ貞操の危機を感じる展開だけど、ユースケのことに親身になってくれるアニキの優しさに心温まる展開に。
読めば読むほど、筋トレって何て素晴らしいんだろう……!って思えてくるから困る。
筋トレで全てを解決していこうとする姿勢がアツい。
心を通わせたユースケとアニキがハグをしようとして筋肉に弾き飛ばされるシーンが酷過ぎてクソワロタ
勿論というか何というか、料理描写はやたらめったら凝っている。筋肉をつけるには食事も大切だからといえばそうなんだけど、それにしても凝っている。
当然マッチョだけじゃなく、ちゃんとしたヒロインも登場する。ユリの「おっけ」って言い方可愛いよな。
『デスニードラウンド』で激闘を繰り広げたマスコットキャラ達がちょこちょこ出て来るので、どうやら同一世界観の話らしい。ってかヒロインの名前同じだな。
そんな具合で『生ポアニキ』でした。こんなクッソふざけたパッケージングなのに凄く真っ当なストーリーだったぞ。
やっぱりクズな主人公が成長する話って良いよなぁ。一発ネタかと思いきや、売り上げさえ出れば続刊を出す気満々の終わり方だったので期待したいところ。
燃:A 萌:A 笑:A 総:A
シリーズリンク
・生ポアニキ パンプアップ(2016/10)
著者リンク
・ベン・トー サバの味噌煮290円(スーパーダッシュ文庫、2008/02)
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