【ラノベ】いづれ神話の放課後戦争10 -魔眼の王と天焦愛唄-【10巻/最終巻/感想】

いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉10 ―魔眼の王と天焦愛唄― (ファンタジア文庫)

著:なめこ印 イラスト:よう太

「ブリュンヒルデよ!その剣を以て己が神話を凌駕せよ!」

2018年9月の新刊。約2週間の積み。4ヶ月振りの新刊。『パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる』1巻からは隔月刊行。

いよいよ最終巻。表紙は制服姿のシャロ先輩。1巻の表紙はブリュンヒルデだから、見事に重複無しで完結まで漕ぎ着けたことになる。美しい。
この制服、よく見たら下半身、無防備過ぎでは……。まさかはいていないのか……?
サブタイの「天焦愛唄」は「てんしょうあいか」と読みます。

さて、大聖女は人類を救う手段を提示した。神々によってボロボロになった現世を救うには彼女を手を取る以外の術は無くて……。
幻と見せられたある筈の無い日常風景。挿絵もふんだんに用意されていて、真っ当な学園ラブコメ編もあっても良かったかもしれないと思わせる。
普通の格好してる天華は可愛い。

復讐に人生を捧げるしかなかった天華の言い分が正しくて辛い。先に手を出した奴の方が悪いのに、復讐は駄目だって否定されるの納得いかないよな。まぁ、彼女の場合、復讐のスケールがデカ過ぎるんだけども。

最後はタイトルの意味も判って、ほろ苦さを残しながらもハッピーエンドに繋がっていくという綺麗な終わり方でなぁ。あれ、こんな良い感じに終わっちゃう?良いね!

仲間達の出番が殆ど無かったのがちょっと惜しかったか。ラストバトルは仲間達の力を合わせて決着となるかと思っていたが。
涙々や姫子、エミリー達も殆ど出番無かったよな……。エピローグでもその後どうなったかがさくっと語られただけだったし。

総評

そんな具合で神と人類の戦いを描く異能バトル『いづれ神話の放課後戦争』全10巻、これにて完結。足掛け3年1ヶ月。

最初こそ魔眼で女神様を支配してやりたい放題でむふふな展開もあったけど、すぐにそういう部分はなりを潜めてシリアス&ハードなバトルにウエイトが置かれたのが良かったのかどうか。
レオンとの戦いなんかは個人的には凄く刺さったんだが、もうちょっとエロに振っておいた方が世間一般の受けは良かったかもしれん。

雷火の厨二臭い語り口が絶妙な香ばしさで良かったですよね。神の事をクズ呼ばわりしていた序盤とか特に。

次は2018年10月に『パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる』2巻。また既によう太さんと3度組んでの新作が進行しているとのこと。おっと、これは楽しみだな。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
いづれ神話の放課後戦争9 -魔眼の王と至高天階-(2018/05)

著者リンク
パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる(2018/07)

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