【ラノベ】ハイスクールD×D ハーレム王メモリアル【感想】

ハイスクールD×D ハーレム王メモリアル (ファンタジア文庫)

原作:石踏 一榮 編:ファンタジア文庫編集部

「赤龍帝一家を舐めるな、このバカァァァァァッッ!」

2018年9月の新刊。約4週間半の積み。
これまで出ていなかったのが驚きの公式ファンブックがいよいよ登場。タイトルの「ハーレム王」は「ハーレムキング」と読みます。

このタイトルなのに表紙はリアス元部長がメインで、他のキャラはSDでの登場なのかよw
みやまさんのスケジュールの都合もあるのかしら。

さあ、シリーズが長く続いていて世界観への理解がすっかり追いつかなくなっている俺としては、こういう解説本は有り難い……と思ってページをめくったら、淡々とキャラ紹介をするだけの本……だと……。

後はみやまさんの初期設定資料やラフ、カラーイラスト、スタッフインタビュー、それと後述する小説。
おいおい、世界観の説明ゼロってどういうことなの……。この世界にはこうこうこういう種族が暮らしていて、こういう神器があって、どことどこが戦争やってるとか、そういう解説を期待していたんだが……。
ファンブックとしてはかなり薄い内容じゃないかこれ……。

で、全体の半分以上を占める『ハイスクールD×D EX』。これはアニメ3期『ハイスクールD×D BorN』のBlu-ray特典として書き下ろされたもの。何故ここに収録しようと思ったのか……。
200ページ近くあるんだから書き下ろしを加えて、普通に『DX』で出すなり『EX』単巻で出すなりすりゃ良かっただろ……。

内容は本編から30年後の世界、異世界『E×E』からの侵略者とイッセーの子供達の戦いの一端が現代のアザゼルの視点で描かれる。
『E×E』の邪神達は平然と過去へも干渉してくるのかよ。

アザゼルはどうも30年後の未来でも帰還してなさそう。30年程度ではトライヘキサを倒せないってことか。

次々と登場するイッセーの子供達。両親にそっくりな子もいれば、その逆もいて面白い。イッセー達が未来で幸せな家庭を築いているようで、ほっこりする。母親が誰かとあんまり関係無く、みんなで子育てしているっぽいな。

イッセーとリアス元部長の息子イクスが、母親達が巨乳揃いだった所為でソーナ元会長を女性と認識出来なかったって話、ほんと草生えちらかすわw

Blu-rayが出たのが2015年頃だから、この頃の原作ってまだリアス元部長へのプロポーズすら済ませてない時期だよな……。
とすると、相当なネタバレだったのでは……。ある程度の面子は用意に想像がつくけど、黒歌、ルフェイ、エルメンヒルデ辺りのハーレム入りはインパクト強そう。
登場した子供は11人で、選ばれし天乳は12だから多分、最後の1人はイングヴィルドとの子供なんだろうな。

圧倒的強者となっている未来のイッセー。巨大なドラゴンの姿は威圧感バリバリだが、泣き声おかしいだろw
子供達は諦めているのか……。
俺、こういう世代交代ものほんと好きなんだよな……。

最後の僅か数ページの書き下ろしパートで死ぬほど風呂敷を広げてるんだが、いずれ語られる時が来るのだろうか。と言うか語られる時が来たとしても、このノリだと2巻打ち切りになりそうで怖い。
正直、『SLASHDOG』も打ち切りになったんじゃないかと思ってるんだ。

そんな具合でファンブックとしてはかなり残念な出来だけど、小説はめっちゃ面白いのでみんな買いましょうね。

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:S-

シリーズリンク
真ハイスクールD×D1 新学期のウェルシュ・ドラゴン(2018/07)

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