【ラノベ】ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11巻【感想】
著:羊 太郎 イラスト:三嶋 くろね
システィーナは……そんな仲の悪い二人に、とてつもなく嫌な予感を覚えるのだ。
今すぐどうこう、ということはないだろうが……
将来的に、イヴが何かとてつもなく強大な敵になりそうな、そんな予感がするのだ。
2018年3月の新刊。約2週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は再びグレンとイヴ。初めて表紙に登場した時とは打って変わってイヴの表情の弱々しさといったら。
さて、フェジテ最悪の三日間が終わり、物語は第3部へ。富国強兵の流れを採ることになったアルザーノ魔術学院の学院長に新たに就任した男マキシム。図らずも彼に喧嘩を売ることになってしまったグレンはお互いの生徒を戦わせる生存戦を行うことになるが……というお話。
意図しなかったこととはいえ、これまでの学院の風潮を叩き潰すかのような強攻策に出るマキシムに真っ向から立ち向かっちゃうグレンの格好良さよ。スカッとしますわ。
特務分室をクビになり、学院の軍事教練の講師としてやって来たイヴ。意気消沈していた彼女だったが、グレンのクラスの生徒達と触れ合う中で大切なものに気付き始める。
美人な見た目の割にこれまでの扱いがあんまりにあんまりだったから、何処かで再起する展開があるだろうとは思っていたが、予想以上に良い扱いやんけ。
グレンとは仲が悪いと見せかけて、これは完全にヒロイン枠ですわ……。システィーナとルミアを押しのけて一番可愛いんじゃないか。キツめのお姉さん良いよな……。
後書きのイヴさんも可愛くて、これはこれは……って主人公の実力を目の当たりにした老紳士みたいになってる(意味不明)
リィエルは遂に【ショック・ボルト】を零距離射撃って、それは実質紫電掌なのでは……。
リィエルだけでなく、グレンのクラスの生徒達、ほんと成長したよなぁ。カッシュがグレンを庇ったところなんてグッときたぞ。
「人間を構成する大量の情報の中に禁忌教典へと至る道がある」ってことは、人間の集合無意識とかそういうものが関係しているんだろうか。
今回の裏学院とか、アリシアⅢ世の秘密とか思わせ振りな要素を出しておいて結局大したことは判らず仕舞い。
グレン達からしたら、ただただ先が不安になるだけでは……。
燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典 10巻(2017/11)
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典 12巻(2018/07)
スポンサーリンク
ロクでなし魔術講師と禁忌教典11 (ファンタジア文庫) | |
羊太郎 三嶋 くろね
KADOKAWA 2018-03-20 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません