【ボーダー】薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘【感想/ネタバレ】
著:佐々木 禎子 イラスト:THORES柴本 Founder:京極 夏彦
「人に迷惑をかけないならどんな変態だっていい変態だ。好きに楽しく変態として生きていけばいいのだ」
富士見L文庫2017年4月の新刊。約2年11ヶ月3週間の積み。1年半振りの新刊。
怒涛の如く刊行されてピタッと止まった『薔薇十字叢書』が再始動。公式サイトによると「第2弾」という括りらしい。
タイトルは「かぜぐものいばら」と読みます。
佐々木さんは2度目の参戦となる。前作『桟敷童の誕』と直接的な繋がりはなく、こちらだけ読んでも問題無い内容。
薔薇十字探偵社に持ち込まれた東京ローズを捜してほしいという依頼。声を頼りの捜索に榎木津の能力は活かせない。
一方、巷では嫌な事件の記憶を思い出させるバラバラ殺人事件が起きていて……。
こう、どこまでが史実なのかを調べながら読むと、どういう風にストーリーが組み上げられているのかが見えてきて面白いですね。
東京ローズを捜すなんて、やだロマンチックじゃ~ん!と思わないでもないが、そこはそれ『百鬼夜行』シリーズだもの、そんなに美しい結末が待っているわけじゃないんですよねぇ。
今回の犯人、薬で精神を病んでいたとはいえ、それにしても言動が大分イってらっしゃるよねぇ。ただの悪人よりも遥かに善悪の線引きが歪で気持ち悪い。
次は2017年4月に『風蜘蛛の棘』、5月に『縊鬼の囀』と『蜃の楼』。
燃:C 萌:C 笑:A 総:A
シリーズリンク
・薔薇十字叢書 桟敷童の誕(富士見L文庫、2015/10)
シェアード・ワールドリンク
・薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂(講談社X文庫ホワイトハート、2015/12)
スポンサーリンク
KADOKAWA (2017-04-15)
売り上げランキング: 386,333
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません