【ボーダー】薔薇十字叢書 蜃の楼【感想/ネタバレ】
著:和智 正喜 イラスト:toi8 Founder:京極 夏彦
━━自分はどこにいる?
━━おまえたちは、どこにいる?
富士見L文庫2017年5月の新刊。約2年11ヶ月1週間の積み。『縊鬼の囀』と同時発売。『神望町つくも神小学校』からは10ヶ月振り。
タイトルは「しんのたかどの」と読みます。
巷を騒がす連続神隠し事件。とある理由から木場修や担当編集の桜木さんと共に事件の謎を追うことになった関口先生。彼等は東京のあちこちを彷徨うが、そこには本来の彼等が生きた時代には無い筈のものが溢れていて……。
元々『百鬼夜行』シリーズってミステリでありながら、流石にそれはファンタジーでしょっていう要素が混ざっていたりするが、本作はそのファンタジー部分を更に誇張したような作りとなっている。
関口先生達が未来の世界を旅した理屈もちゃんと最後に説明はされるのだが、やっぱりおファンタジーだよなぁ。読後には何だか煙に巻かれたような気持になる。
ただ、これだけぶっ飛んだことをしながらも『百鬼夜行』シリーズの雰囲気は損なわれないで、そこは安心出来る。
それはそうと記憶解放と言われるとリリースリコレクションと反射的に言いたくなりませんか?
これで『薔薇十字叢書』セカンドシーズンは一通り読破いたしました。最後の刊行から3年経つし、流石に第3弾は無いかしらね。
燃:C+ 萌:C 笑:C 総:A
シェアード・ワールドリンク
・薔薇十字叢書 ジュリエット・ゲェム(講談社X文庫ホワイトハート、2015/10)
・薔薇十字叢書 石榴は見た 古書肆京極堂内聞(講談社X文庫ホワイトハート、2015/10)
・薔薇十字叢書 天邪鬼の輩(富士見L文庫、2015/10)
・薔薇十字叢書 桟敷童の誕(富士見L文庫、2015/10)
・薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭(講談社ラノベ文庫、2015/11)
・薔薇十字叢書 神社姫の森(富士見L文庫、2015/11)
・薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂(講談社X文庫ホワイトハート、2015/12)
・薔薇十字叢書 縊鬼の囀(富士見L文庫、2017/05)
著者リンク
・消えちゃえばいいのに(ファンタジア文庫、2012/02)
イラストリンク
・誰が勇者を殺したか(スニーカー文庫、2023/10)
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