【ラノベ感想】薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭
著:三門 鉄狼 イラスト:るろお Founder:京極 夏彦
「君と僕の世界など、存在しない。あるのは君の世界と僕の世界、そしてそれを取り巻くただ在るだけの世界だ」
講談社ラノベ文庫2015年11月の新刊。約1年10ヶ月1週間の積み。『東京アリスゴシック』2巻から4ヶ月振り、三門さんが『薔薇十字叢書』にて登場。
実は少年向けラノベレーベルから『薔薇十字叢書』が出るのは初めて。
一体どんな内容かと思えば、京極等、関口先生、榎木津の孫達が不可思議な事件に出くわすという、有り得たかもしれない未来のストーリー。
しかも京極堂と榎木津は女の子になっている。実質、女体化じゃねーか……。
ラノベらしく無理矢理ではあるがサービスカットもある。京極堂のお着替えシーンだよ!やったー!
文体や言葉遣いがかなり本家を意識しており、ストーリー展開も恒例の憑き物落としに繋がるようになっている。
『陰摩羅鬼の瑕』がベースになっていて、そちらを読んでいると途中である程度、ネタが判るようになっている。
『陰摩羅鬼』以外にもおや?と思わせる固有名詞がちらほら。
最後に本物の京極堂が登場して、秋穂に説教するのは京極夏彦さんへのリスペクトを表してるのかしら。いくら上手に真似事をしても本物には敵わない、みたいな。
本家のフォーマットを上手くラノベに落とし込んでいて面白かった。百鬼夜行シリーズの入門書として最適なのでは……。
京極堂とのいちゃいちゃがもっとあっても良かったのよ。お爺ちゃんに誉められるところを幼馴染みに見せつけたい秋穂ちゃん可愛いと言わざるを得ない。
次は2015年11月に『神社姫の森』、12月に『ようかい菓子舗京極堂』、2017年4月に『風蜘蛛の棘』、5月に『縊鬼の囀』と『蜃の楼』。
三門さんの次の本は2016年9月に『ギャルこん!』1巻、2017年2月に2巻、9月に『女騎士これくしょん』。
燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A+
シェアード・ワールドリンク
・薔薇十字叢書 ジュリエット・ゲェム(講談社X文庫ホワイトハート、2015/10)
・薔薇十字叢書 石榴は見た 古書肆京極堂内聞(講談社X文庫ホワイトハート、2015/10)
・薔薇十字叢書 天邪鬼の輩(富士見L文庫、2015/10)
・薔薇十字叢書 桟敷童の誕(富士見L文庫、2015/01)
・薔薇十字叢書 神社姫の森(富士見L文庫、2015/11)
・薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂(講談社X文庫ホワイトハート、2015/12)
・薔薇十字叢書 蜃の楼(富士見L文庫、2017/05)
著者リンク
・集団美少女戦士キューティ・パンツァー(メガミ文庫、2009/11)
・クズだけど異能バトルで覇権狙ってみた(MF文庫J、2015/06)
・女騎士これくしょん ~ガチャで出た女騎士と同居することになった。~(講談社ラノベ文庫、2017/09)
イラストリンク
・機巧少女は傷つかない1 Facing “Cannibal Candy”(MF文庫J、2009/11)
・俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(GA文庫、2011/02)
・花咲けるエリアルフォース(ガガガ文庫、2011/02)
・パパ!パパ!好き!好き!超超愛してる(ファンタジア文庫、2018/07)
薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭 (講談社ラノベ文庫) | |
三門 鉄狼 るろお
講談社 2015-10-30 |
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