中の下! ランク5.上の下から旅立つオレ

中の下! ランク5.上の下から旅立つオレ (富士見ファンタジア文庫)
著:長岡 マキ子 イラスト:ごまえ

もしかしたら、と思った。もしかしたら言葉っていうのは、埋められない距離を縮めようとして使うものなのかもしれない。
オレ、今、幸せだったんだ。
彼女の存在を近くに感じて、幸せで胸がいっぱいで、言葉が出てこなかったんだ。

2011年6月の新刊。約8ヶ月2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
最終巻ということで、表紙は雪菜。

さて、年が明け、カップル試験はいよいよ佳境へ。バレンタインデー、ホワイトデーとイベントを経て、結果発表へ。
ヴィーナス賞を獲るために、絽美の名前を書くべきか、それとも本当に好きな人の名前を書くべきか。成道の葛藤は続く。

青春っぷりがクライマックスで、どうにかなりそうだぜ!ってくらい青春。成道の成長っぷりが半端無ぇよな。そら、イカロス賞も新設されるってもんですよ。

ラストは判り切ってた結末だけど、だからこそ感動する王道パターンだよな。

総評

ってなわけで、青春学園ラブコメ『中の下!』全5巻、これにて終了。足掛け1年4ヶ月。
1巻の頃は第21回ファンタジア大賞の飛び道具とか言われていたのに、終わってみれば実に真っ当な青春ストーリーだったよな。
クライマックスへの駆け上がりっぷりがナイス。

終盤はなりを潜めたけど、しょうもないギャグも好きでしたよ。まぁ、最終巻でもゲンドウとかやってたけど。

次は2012年3月に新シリーズ『期間限定いもうと。』。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
中の下! ランク4.下の下に落ちぶれたオレ(2011/02)