少年陰陽師 願いの証に思い成せ

少年陰陽師 願いの証に思い成せ (角川ビーンズ文庫)
著:結城 光流 イラスト:あさぎ 桜

届いたのに。
確かに届いたのに。

きっと、ずっと、後悔する。
あのときその手を、はなさなければと━━━━。

2011年10月の新刊。約11ヶ月3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
通算34冊目にして、籠目編第4巻。

さて、播磨の里へと辿り着いた昌浩達。蛍の過去を知り、これまたお腹の痛い展開とはいえ、昌浩自身は、ようやく一息つけたかなぁという感じで。

と思っていたら、今度は都がえらいことに。まさかの中宮、定子死亡という。なんだかんだ言って耐えるんじゃねーのと思ってたけど、そうか、史実に存在する人物は耐えられないんだな……。
ってか、ウィキペディアを読むと、結構悲惨な人生だな、この人……。

彰子は彰子で、うっかり定子様の病気が治るなんて言っちゃったもんだから、大変なことに。
とにかく、鬱な鬱な方へと舵が切られていくが……。

昌浩をよく知る人達は、彼には人間相手に呪詛を掛ける覚悟は無いから、彼が犯人というのは有り得ないと考えてるけど、それなら、いずれ昌浩が人間相手に呪詛を掛けるエピソードがあるんだろうか。
また、お腹の痛くなりそうな展開だな……。

後書きでは、つばさ文庫のアンソロジー『初恋ストーリーズ』に、現代版の中編が収録されていると、さらーっと書かれている。
そういうことはもっと大々的に言ってくれよ!全然知らんかったわ!くそー、今からだと初版を押さえるのは難しいだろうしなー。

また、デジタル野生時代で晴明編が連載だとか。一応、晴明編は大人向けというスタンスなのか……。

書き下ろしペーパーは『モンスター・クラーン』とセットの両面仕様。この次に出る『モンスター・クラーン』にも書き下ろし両面ペーパーが付いているらしい。
いやいや、こんなところでハートフル要素出してないで本編で出せよ……w

次は2011年11月に『モンスター・クラーン 虚構の箱舟』、2012年2月に『朝の雪と降りつもれ』、5月に『モンスター・クラーン 迷宮の歌姫』、7月に『ひらめく欠片に希え』、10月に『こぼれる滴とうずくまれ』、秋に『モンスター・クラーン』5巻。

燃:B+ 萌:B 笑:C 総:A

シリーズリンク
少年陰陽師 さやかの頃にたちかえれ(2011/06)
少年陰陽師 朝の雪と降りつもれ(2012/02)

角川ビーンズ文庫

Posted by お亀納豆