芸人ディスティネーション
「あんたは!!自分の作品にプライドがないのか!!!」
「ネタも!!トークも!!すべてが芸人にとっては我が子じゃろうが!!それをそんなふうに生んだ親が諦めたら、この子らはどうするんなあ!!」
ガガガ文庫2014年5月の新刊。約9ヶ月半週間の積み。お笑いコンビ天津の向さんがラノベデビューということで購入してみました。
著者紹介で「エロ詩吟じゃない方」って書いてあって吹いた。
帯にはお笑いコンビ麒麟の川島さんからの推薦文が。
売れない芸人、鳴雲俊史(なるくも・しゅんじ)はある日、芸人養成学校に入るため上京してきた破天荒な少女、佐雨屋雫(ささめや・しずく)と出会ったことで、芸人であることの意味を考え直し始めて……。
てっきり芸人の話ありきで執筆を始めたとばかり思っていたんだけど、最初からそのつもりだったわけじゃないのね。他にどんな話を考えてたんだろうか。
文章的には全然問題無くて、言われなければ普通のラノベ作家が書いている本と思うだろう。
美少女キャラがちゃんと登場したり、サービスカットがあったりと、パッと見は割とラノベっぽい。
ただ、劇中のネタが全然面白くないんだよなぁ。いや、ネタ自体じゃなくて芸人さんの生き方とかに注目すべきなんだろうけど。
特にヒロイン視点が要らなかったんじゃなかろうか。女の子を出さないと売れなそうだから無理して出した感が。
先輩芸人が辞める下りは芸人の厳しさが感じられて面白かったから、無理して売れ線要素を取り込まなくても良かったのでは……。
次は2015年3月に2巻なんだけど、もう買いません。
燃:C+ 萌:A- 笑:C+ 総:A-
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