【ラノベ感想】ラノベ作家になりたくて震える。
著:嵯峨 伊緒 イラスト:ダンミル
「めえめえ」
電撃文庫2017年9月の新刊。約1日の積み。『彼女は遺伝子組み換え系 』がデビューした嵯峨さんが2年2ヶ月振りに復活して送る新作。
ラノベ作家ものと聞いて。
ラノベ作家志望の高校生である主人公、冬野藍介はある日、自分の作品が何者かに盗作され、新人賞を受賞したことを知る。ショックを受ける彼にクラスメイトの元天才子役、鮎原睡蓮が語ったのは自分が盗作の犯人だという事実で……。
うーん、何か粗筋から誇大広告じゃないか……?そもそも睡蓮は幼馴染みのカテゴリに入るんだろうか。小学校の頃に同じクラスになったけど、その後は接点が無く今に至るって、それは幼馴染みか……?
正直、ラノベ作家ものとしては微妙かなー。個人的には業界ネタに足を突っ込んだようなものを期待するんだけど、全然そういった感じではない。
というか担当編集も編集部も一切出て来ないからな……。
じゃあジャンルは何なんだって話になると、首を傾げてしまう。ラブコメでもなけりゃラブストーリーでもない。
かといってものづくりの楽しさを伝える系にしては展開が歪過ぎるように感じる……。決して詰まらなかったというわけではないのだが……。
睡蓮の「めえめえ」はあざと可愛かったし、美少女も3人いることだし、もう少しラブコメ要素を突っ込んで明るくしても良かったのではないか。
そもそも最初に盗作という要素があって、その後も編集部や周囲の人間には黙ってゴーストライターのようなことをやっているから全体的に薄暗い雰囲気が漂ってる。
ここでコメディっぽいタイトルの乖離が悪い方向に響いてくるんだよな……。
続きが出そうな感じではないけど、出たとしてもスルーですかね……。
燃:C 萌:A- 笑:B 総:A-
ラノベ作家になりたくて震える。 (電撃文庫) | |
嵯峨 伊緒 ダンミル
KADOKAWA 2017-09-08 |
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コメント一覧
晴が通ってる和燎館学園高等部、伝統を重視してるってことは、もしかして女子は……ノーパン?!
流石王女様。着眼点が違うぜ……!