【ゲーム】OCTOPATH TRAVELER【オクトパストラベラー感想/レビュー】
「自分の脚で、踊ってきた。いつだってね」
概要
2018年7月発売。スクウェア・エニックスSwitch専用ソフト。うきゅうに猛烈にプレゼンされたのでプレイしてみることに。
元々発表当時から昔懐かしいドットグラフィックのRPGということで気にはなっていたんですよ。
なお、数年前に書いた寝かせ散らかしていた記事なので情報が古いです。
キャラ
8人の主要キャラの中から1人を主人公として選ぶ形で、俺は特に深く考えずえっちなおねーさん大好きです(^q^)という気持ちでプリムロゼを選択。選んでから主人公はパーティーから外せないと知った、どうも俺です。
プリムロゼは復讐に燃える美しき踊り子。仲間達との雑談では結構お茶目な面があって可愛い部分も。
主人公に設定してしまった都合上、ステータス強化アイテムはこの人に全ツッパしたので、本来強いキャラなのか、ステ強化の所為で強くなったのかは判らないw
オルベリクは無骨な剣士。オーソドックスな剣豪キャラということで、攻撃の要として活躍してくれましたね。
手当たり次第に街の人達に試合を申し込むなんて、やべーオッサンじゃねーか。
アーフェンは底抜けに善人な薬師。彼の、薬師は分け隔てなく全ての人を助けるべきかという問題はオーソドックスな内容ながら考えさせられるお話でしたね。
トレサは元気溌剌な商人。彼女の専用BGMは可愛らしさを内包しながらも旅立ちを感じさせる良曲。
この世界の商人って、めっちゃ危ない橋も平気で渡るんやな。権力者にガンガン逆らっていくやん……。控えめに見積もっても殺されるでしょ……。これが薄い本だったらと思うと……うぅっ(´;ω;`)
テリオンは寡黙な盗賊。盗賊であることにプライドを持っており、真面目な一面も。あちゃー、これは女性人気出るわー。
オフィーリアは清楚な神官。何といっても茅野さんの声がめっちゃ可愛いんですよね。新興宗教との対立とか、まーた薄い本で使い易そうなネタを……。
サイラスは知識欲旺盛な学者。未知の事を知るのが最優先で他の事には鈍感というオタクムーブが良い。ラブコメ的にもオイシイキャラである。
ハンイットは凛々しき狩人。男も顔負けの狩猟の腕を見せるが、時折女性らしさを覗かせることもあって素敵だと思います。
オルベリクの試合コマンドばっかり使っていたので、けしかけるコマンドは強制される場面以外で全然使わなかったな……。
シナリオ
8人の主人公それぞれに全4章から成る物語があり、自分が主人公に指定したキャラのシナリオが完結した時点でEDが流れる。
てっきり全員のシナリオが終わった後に統合シナリオがあって、その後にEDだと思っていたから驚いた。
プリムロゼの4章を一番先にクリアしたので、大分早い段階でEDを見る羽目になってしまったわけです。
ちょっとEDが入るタイミングとしては早過ぎたので、ここはちょっと改善の余地ありなんじゃないかと思う。しかもシナリオボリュームとしてはあくまで全体の1/8でしかないので、今一つ達成感が薄い。
統合編はあくまでもサブクエ扱いなので、このゲームはあくまでも個人個人の物語であって、世界の危機がどうのこうのは気になる人だけ見に行ってくれってことみたい。まぁ、放っておいたらその内、魔神が復活して世界がどえらいことになる未来は確定してるんだけどな。
8人のシナリオに横の繋がりが無いのが寂しい。どういう順番でプレイするかが完全にプレイヤー側に委ねられているから、整合性が崩れないようにするために敢えて関連しないように作られているということは理解るんだが、もうちょっと何かあっても良かったのにな、と。
また関連性が無いため、8人の主人公が何故一緒に旅をしているのかが理解らないんだよなぁ。目的があまりにもバラバラ過ぎる。
似たような職業の人が旅は道連れとなるのなら理解るけども。特にテリオンがモブからアイテムを盗んでいるのをオフィーリアやトレサが咎めないということにも疑問が残る。そういうゲームデザインなんだよハゲ!と言われたらそうなのだが……。
サブクエが豊富なのも嬉しい。この世界に生きる人々の生活風景が見えるのも面白いよな。アーフェンの聞き取りやサイラスの調査でモブキャラの事情が垣間見えるのが興味深い。よくあれだけのモブの設定を作ったよな……。
何で犬からも聞き取り出来るんだよw
まだ裏ボスは倒してないんだけど、10連戦なので挑むには結構気合が要るんだよなぁ。後回しにしていると感想を書かないまま何年も経ってしまいそうなので、このタイミングで書くことに。
全体的にシナリオはシリアス寄りかしら。結構容赦無く人が死ぬ印象があるし、死ななくても暗い雰囲気のものが多い。サイラス編4章の壁画の内容、相当不気味じゃありませんでした?
娼婦が平気で出て来るのもアダルティ。と思ったら対象年齢15歳以上なのか。へー、思っていた以上に高いな。まぁ、ドットグラフィックを推している時点でおっさんホイホイだけども。
グラフィック
HD-2Dと呼ばれるドット絵を使用しながらも古臭く見えない技巧が凝らされた表現を用いており、とにかく美しい。
特にドット絵のゲームで育ってきた世代からすると、滅茶苦茶安心感がある。まるで母の胎内に還ってきたかのようである<そこまでは思ってない
ドット絵と最新技術によるエフェクトの重ね方が非常に美しいんだよなぁ。波打つ水面に太陽光が反射してるのほんと好き。
フィールドとダンジョン
シナリオの都合上、入れない場所というのはあるものの自由度が高く、道中の強敵をかわしながら進めば終盤に行くべき街に序盤で行くことも可能。
ただ、ちゃんとマップ毎に推奨レベルを提示してくれるのは嬉しい。自分が分不相応な所に来ていないかがすぐに判る。
まぁ時々、いやいや推奨レベルおかしいでしょ!?っていう時もあったが……。フィールドモンスターの全体攻撃で壊滅させられたりな。
ダンジョンが基本的に薄暗く主人公が携帯しているカンテラ頼りなのがしんどかった。そこはもう少しプレイし易さを優先して明るくしてほしかったかなー。
また、見下ろし型のマップのため壁の後ろが通れるというギミックが死ぬほどある。というかギミックがそれしかないw
もう少しスイッチを押して扉を開くとか、そういう仕掛けのあるダンジョンがあっても良かったのではなかろうか。
またフィールドやダンジョン内にある宝箱の中身のバリエーションがしょぼい。回復アイテムや属性攻撃に使う精霊石が出るわ出るわ。
いや、こういう宝箱からはこう、ゲットすると戦闘がグッと楽になる強力な装備品をですね……。
いや、全く出ないというわけではないんだけれどもなぁ。
そのクセ、道中で手に入る換金する以外に用途の無いアイテムのバリエーションがやたらめったら多いのが謎。
別に換金しなくても必要なお金はそれなりに手に入るので積極的に売っていかないとしんどいバランスというわけでもない。
フィールドコマンド
8人の主人公にそれぞれ与えられている独自のコマンド。どのコマンドならこのクエストをクリア出来るかな?と考えながら進めるのが楽しい。
プリムロゼの誘惑とオフィーリアの教導はモブを戦闘に参加させられるんだけど、1人しか連れていけないためクエスト等で必要になった際は強力なモブを連れていてもお別れしないといけなくなるのが難点。それがあったので俺は殆ど使わなかった。
ここはせめて3枠くらい用意してくれると助かったのだが。
戦闘
ブーストコマンドとブレイクがこのゲームの戦闘システムの最大の特徴であろう。敵のシールドをブレイクしてバトルを有利に進めようという触れ込みだったが、実際にプレイしてみるとブレイクすることが前提の作りになっているように感じた。
相当戦力差が大きければブレイクを取らずにゴリ押すことも可能ではあるが、基本的にブレイクありきでバランス調整されていると思う。
特に後半のボスはブレイクしないと殺すよー☆感がバキバキに出ている。
まぁ、ブレイク時の演出がクッソ気持ち良いので積極的にブレイク狙いにいくんだけれども。
弱点が属性攻撃しかないエレメント系の敵はブレイクが取り難いので苦手。
職業は全部で12種あって、それぞれに固有スキルが存在。その中から4つのスキルを選んでセットするんだけれども、スキルの種類の割にスロット少な過ぎでは?
ラストアクトとおかわりが便利過ぎて、大体そればっかになってしまうんだが……。
BGM
全体的に質が高く、世界よ、これがRPGのBGMだといった風情。フィールド曲が複数用意されているんだけれども、どれもまさに砂漠!まさに山道!まさに雪原!という感じでメロディが景色にばちこり!とハマっている。
通常戦闘曲も複数用意されていて、新しい曲を始めて聞いた瞬間は物語が進んだ感じがしてワクワクしたものです。
あっ、サンシェイドのBGMも街のちょっと退廃的な雰囲気とベストマッチしていて好きでしたね。
まとめ
そんなわけで安心感と懐かしさのある『OCTOPATH TRAVELER』でした。取り返しのつかない要素が少ないということで、俺にしては珍しく攻略サイトを見るのを最小限に留めてのプレイとなりました。
ストーリー自体はオムニバス形式で王道というわけではないんだが、強い敵にはレベルを上げて挑むだとか、中世ヨーロッパ感のあるファンタジー世界とか、今俺はRPGをプレイしているんだと強く思わせてくれる満足度の高いゲームでした。
初めてSwitchでゲームをプレイしたが、机の上にモニターを置いてプレイすると、ちょっと細かくて見難い部分があるかなー。文字にしてもグラフィックにしても。
そうこうしている内にスマホゲー『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』が発表されましたね。これは舞台は同じオルステラ大陸でSwitch版の前日譚にあたるとのこと。
ゲーム自体には興味あるんだけど、いかんせんスマホゲーであること、かつスクエニはソシャゲの粗製乱造が多いと聞くこともあり、手は出さないかなぁ。
今、調べたら思っていた以上にスクエニのソシャゲの寿命短いな……。3年目に入ったばかりの『プリキュアつながるぱずるん』が超高齢に見えるw
内容はガシャ要素があるくらいで、基本Switch版と近いシステムっぽいので面白そうではあるのだが。
燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+
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