【ラノベ】星降る夜は社畜を殴れ 3巻【最終巻/感想/ネタバレ】
著:高橋 祐一 イラスト:霜月 えいと
「定時退社に、理由など必要ない。それは労働基準法に定められた、働く者の当然の権利だ。下手な言い訳をせずに、堂々と帰ればいいではないか。ただ帰りたい。少しでも、早く。反社畜にとって必要なのは、その思いのみだ」
かっけぇ。
2015年4月の新刊。約5年4ヶ月2週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
あれ、前2冊のふざけた表紙と比べると今回は結構まともじゃね……?そこはハジケてこうぜ!
さて、ユイカと共に新たな職場ゼニクレ商事で働き始めたアキトは今日も定時退社を目指す。
一方、国会で一億総社畜化法案の提出が迫っていて……。
新キャラの迅雷の帰宅魔、虎牙シュンスケの堂々とした立ち振る舞い、かっけぇよな。高尚な理由が無ければ定時退社してはいけないのはおかしい、という主張、ほんとそう思う。
「定時退社を頑張り過ぎて大怪我」とかいうパワーワード好き。
中盤までは社畜がいかに愚かで滅ぶべき存在かということが描かれていて面白かったが、後半は派手なバトルが優先されてしまって、ちょっと失速したかなー。もうちょい社畜ネタを絡めた面白異能力が出てくれば良かったのだが。
総評
そんなわけで流星のごとく帰宅する、スニーカー文庫『星降る夜は社畜を殴れ』全3巻でした。足掛け8ヶ月。これは打ち切り完結なんだろうか……。ワンチャン数字が出たら4巻OKみたいな状態だったのかな。
現代日本の社会問題に鋭く切り込みながら異能力バトルやコメディ要素を混ぜ込んでラノベらしく仕上げた意欲作だったよな。
ウチの会社の無能上層部に叩きつけてやりたい。せや、中身スッカスカの研修をやるくらいなら、みんなでこれを読もうぜ。
高橋さんはこの後も細々とスニーカーから本を出しているのね。専業で食っていけるだけの量では無さそうだけども……。
燃:A- 萌:A- 笑:A 総:A
シリーズリンク
・星降る夜は社畜を殴れ 2巻(2014/11)
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