ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことをⅤ
『戦争は━━終わった』
『戦争は終わっていない』
『これまでも。これからも。たとえ我々が死んでも戦争は終わらない。終わったように見えるだけだ』
『知ってるよ』
『だから終わらせる』
『終わったと自覚する。それだけだ。ただそれだけで、終わる━━俺の、戦争が』
『もう、俺の居場所は戦場(ここ)には、ない』
約1ヶ月1週間の積み。3ヶ月振りの新刊。隔月刊行でないのは榊さんがスケジューリングをミスったからだそうな。
つーわけで、最終巻です。これまでは連作中編集だったが、今回は1冊で1つのエピソード。
大量の蟲憑きがオフィールに襲来して……というお話。さながら、パニック映画の様相を呈しているが、その中で人種、偏見を越えて協力する人々の姿に燃える。
最後の最後で黒榊さんから白榊さんにシフトチェンジしたか。いつ、絶望に叩き落とされるかとハラハラしていたんだがw
最後、虹がかかるとか、やや綺麗過ぎるきらいもあったが、まぁ大団円っぽくて、これはこれで良いか、とも思う。
総評
そういうわけで、戦後を問う『ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことを』全5巻でした。
ハヤカワ文庫なぞ読むのは初めてだったもので圧倒的なSF設定の分量に読みづらく感じることもあったが、その根底にあるものはいつも通りの榊さんのお説教で何だか安心しました。
アニメだったら、もっと面白くなったかもしれないと思うと、惜しい気持ちになるな。
燃:A- 萌:C+ 笑:C 総:A
著者リンク
・蒼穹騎士 -ボーダー・フリークス-(2013/06)
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