【ゲーム】ドラゴンクエストXⅠ 過ぎ去りし時を求めてS【感想/レビュー】
「……勇者とは!最後までけっして……あきらめない者のことです!」
概要
2019/09/27発売。PS4等で発売されたオリジナル版にボイスやサブシナリオ等の要素を追加した、いわゆる完全版。
丁度Switchも持ってるし、それならやるかなーと。何やかんやで結局『ドラクエ』のナンバリングタイトルってやることになるんよなぁ……。
キャラ
主人公のロン毛ががなぁ、最後まで格好良いと思えなかったんだよなぁ。かなり古臭いデザインじゃない?そうでもない?
覇王斬の演出がコレジャナイ感バキバキだったのも印象強い。光を纏った極太の剣を振り下ろすとかそんなのかと……。
『Ⅷ』のゼシカやミーティア姫はばちくそ可愛かった記憶があるんだが、セーニャやベロニカはあんまり……。
グラが向上したことで逆に萌えから離れたような。
オネェのシルヴィアは大分仕上がってるキャラだったね。
ロウが息子夫婦を想って泣くシーンやグレイグのピチピチバニーの下りはボイスがあって深みが増していたかもしれない。
ボイスがあるのが良いのか悪いのか。この辺はオンオフが細かく調整出来るので、どの層にも上手く対応しているように思う。
結構細かいところまでボイスが設定されており、テキストに起こされていなくても声が吹き込まれているシーンが多数ある。
ボイスがついたことでテキストだけでは理解らないニュアンスが表現されてるのは良いね。絵画のボスの声が二重になっていたり、ニズゼルファの声が理解不能な音の羅列だったり。
メダル女学園校長の癖の強さよ。どこまでアドリブなんだろう。
シナリオ
悪魔の子と忌み嫌われ、逃げ惑う中で自分の出自と使命を知っていく、いわゆる王道ストーリー……なんだけれども、ED後の要素を含めると実質3部構成となっていて、かなり独特な全体図を描くことになる。
崩壊後の世界で散り散りになった仲間を捜すって実質『FFⅥ』じゃん。
で、ベロニカの死の衝撃よ。そんなん言うても復活するんでしょ~と高を括っていたらがっつり死んでいて白目。
だからこそ彼女の死がドラマを盛り上げるわけですが。
魔王ウルノーガとの最終決戦はウルナーガとの同時出現という面白い構図でしたね。
レベルを上げ過ぎていたのかさっくり倒せてしまったけれどもw
で、そんなベロニカの死を覆すために歴史を書き換えるという第3部。今作の特異なところは第3部は従来のシリーズで言うところのED後のおまけ要素的側面があるという点。
おまけというにはボリュームあり過ぎなんだけれども。
『S』になって追加された各キャラの個別シナリオ。キャラの掘り下げとしては良いんだけど、ゲームとして面白かっただろうか……。早く主人公視点で仲間を集めさせてくれ~って思っちゃった。
マルティナのシナリオ、完全に薄い本で笑っちゃった。バニーガールは露骨過ぎるでしょ……。
それにしても天空のぱふぱふはワロタ
最終的に本作は『Ⅰ』と『Ⅲ』に繋がる始まりの物語であることが判明。これはエモいんじゃないか。
EDでこれまでのシリーズをネタバレをガンガンのジャンジャンにするのはいかがなものかと思うが……。
何で11作目という中途半端なタイミングで過去作を振り返る記念作っぽい作りにしたんだろう。やるなら『X』のタイミングでやるべきだったのでは……。
フィールド
『X』の印象が強いからなのか、妙に狭く感じた。えっ、これで世界全部探索終わったの!?みたいな。
序盤から馬での高速移動が可能な所為で余計に狭く感じるんじゃないかな?
また船やケトスで降りられるポイントが限定されていることも狭さを感じる一因になっている。あれ、どこからでも降りられるように作り込まれてないのか……?と。
ただ、その代わり同じ場所を複数回訪れることになり、1度目に来た時とは違う様相のシナリオが展開されるという演出は面白かった。どうやっても入れなかった場所がストーリー後半で入れるようになったりするのはワクワクするよな。
BGM
使い回し多くないか?『X』はアプデでどんどん拡張されていくから流用が多くてもそういうもんと割り切れるが、オフラインタイトルでこれは……。
特に後半のフィールドBGMが流用になってしまったのはアルェー?って感じでしたね。そこは流石にオンリーワンのものを使ってほしかったよねぇ。
流石にそろそろすぎやまさんからの脱却を考えないといけないのでは……。
システム
直近ナンバリングがオンラインの『X』なので、割と引き継いでいる要素が多い。
ジャンプはフィールド移動時に必要なアクションに。『X』ではポワァンみたいな間抜けなSEだったが、こちらではサッみたいな静かな音に変わっていて違和感が凄いw
シンボルエンカウント方式になったためかレベルがかなり上がりやすいように感じた。特別レベル上げに時間を注いだわけでもないのに楽々全員レベル99になっちゃったぞ。
『Ⅷ』から『X』まで続いたテンションシステムは廃止され、ゾーンに。うーん、テンションで良くなかったか?
テンションよりも自由さが失われたような気がする。任意のタイミングでゾーンに入りづらいんだよねぇ。
そのくせゾーン状態でのみ使用出来る連携技はやたらと豊富というバランスの歪さ。
ふしぎな鍛冶なんかは、それオフゲーで要る?って気がするが、『ⅩⅠ』発売から暫くして「終わらないドラクエ」として『X』の宣伝をやっていたところを見るに、本作きっかけで『X』をプレイさせることを狙っているんだろうね。確か体験版もプレイ出来るようになってたんじゃなかったか。
特定の装備はキャラの外見が変化。踊り子はまだしもバニーガールはゲームに集中出来なくなるので良くないねぇ……(ニチャア
カジノのゲーム、妙に凝った作りになってないか?そんなパチスロみたいな力の入れ方されても……。確かスタッフに好きな人がいたんじゃなかったっけ。称号のために繰り返しプレイさせられるの苦痛なんやが……。
馬レースなんかもそうなんだけど、凝ったミニゲームを作ってるくらいならクエストの数を増やしたりしてほしいんやが……。
オリジナル版は未プレイだからよく分からないけど、大分利便性が上がってるらしいですね。
ボイスドラマ
個人的には特に興味無いコンテンツ。とはいえ収録されている以上、一度は聞いとかんとな……と思って再生画面に行ったら別途有料なんかいw
タイトル画面で大きく表示しておいて、これはいかがなものかと……。
まとめ
そんなわけで普通に面白かったんだが、あれ、『ドラクエ』ってもっとバチハマりするゲームじゃなかったっけ……?という違和感が残るタイトルでしたね。
世間ではシリーズ最高傑作という評価もあるくらいのようだけど、個人的にはそこまでかなぁ……。
既に『ⅩⅡ』の制作も公式に発表されたが、結局やることになるのかな……
燃:A+ 萌:A- 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・ドラゴンクエストXオンライン(2012/08)
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