著：更伊 俊介　イラスト：鍋島 テツヒロ

「死因は……モブキャラであることに耐えられなくなったことによるショック死ね」

2015年３月の新刊。約７年９ヶ月２週間の積み。隔月刊行。
アニメ円盤の特典をまとめて今度こそ本当の最終巻。

様々なパラレルワールドを舞台に犬が酷い目に遭う短編集となっている。円盤を買ってくれるコアなファン向けの書き下ろしとはいえ、流石にカオス過ぎんか……？
面白いという意味でのカオスじゃないぞ、単純に訳理解らんという意味でのカオスだぞ。まぁギャグがスベることスベること。あれ、こんなに今までもスベってたっけ……？

夏野さんのセーラー服＋黒ストはえっちだったのでそこは評価出来るが、それだけなんだよなマジで……。
これ、『 Dog Ears』４巻を最後に回した方が良かったんじゃないか……？

総評

そんなわけでこんなに長く続くとは思わなかった、読まずに死ねないファミ通文庫『犬とハサミは使いよう』本編10巻＋短編集４巻＋特別編１巻の計15冊、これにて完結。足掛け４年１ヶ月。

本を愛する犬と何でもハサミで切り裂く作家のコンビというオンリーワンを最後まで貫き通した異色作であった。
和人を生き返らせないどころか一時的にでも人の姿にしなかったのは思い切りが凄いよねぇ。

この後は細々と本を出して漫画原作なんかもやっていたようだけど、近年は本を出していない模様。どうもゲームのシナリオ等をやっているようですね。

燃：Ｃ　萌：Ａ　笑：Ｂ　総：B+

シリーズリンク
・犬とハサミは使いよう Dog Ears ４巻（2015/01）

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犬とハサミは使いよう ANOTHER (ファミ通文庫)