鋼殻のレギオス14 スカーレット・オラトリオ

鋼殻のレギオス14 スカーレット・オラトリオ (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木 シュウスケ イラスト:深遊

遠くなるほどに、はっきりしなかった、掴めなかった言葉が、鮮明に姿を現す。
ああ。
「どうして、いまさら」
いまさら気付いても遅いのに。
レイフォンは、自分がリーリンを好きでいたことに、ようやく気付いた

うわぁあああぁああああああああああああああああああああああ!!!!

約二週間半の積み。四ヵ月振りの新刊。第二部クライマックスです。
激闘の最中、遂に散る天剣授受者達。デルボネのおばあちゃんが退場したのは予想外と言うか残念と言うか。後は実は女性だったサリンバン教導傭兵団のフェルマウスが継ぐことに。
フェリの手伝いは一時的なものなのかな。まぁ、彼女が天剣授受者になるとは思えんが。
それとティグリスもさくっと死亡。こっちは順当にクラリーベルが後を継ぐんだろうなぁ。
でも今回、リーリンがある程度任意に天剣を選べるって判ったから意外な人物が入ってきてもおかしくはないか。

孤児院の子供達と再会したレイフォンは、彼等もまたレイフォンのことを案じていたことを知る。
で、リーリンを迎えに行くもまさかの拒絶。拒絶されて初めてその想いに気付くとか絶望的過ぎる。
これはもう本妻リーリンは退場ということなのか。

そういうわけで、最後の最後にとんでもない絶望が待ち受ける十四巻でした。六巻から第二部が始まって、今巻で終了だから、九冊かかってるわけだけど、間に短編集を三冊半挟んでるから実質六冊半か。

次はちょっと間が空いて三月。舞台をツェルニに戻しての第三部開始、『ネクスト・ブルーム』。
その前に今月、『聖戦のレギオス』二巻が出ます。

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