ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc3

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc3 (ファミ通文庫 た 8-1-3)

著:田尾 典丈 イラスト:有河 サトル

「たーくん……」
「お兄ちゃん……」
「大好きだよ……」
「わたしも、大好きだからね……」

約一週間の積み。四ヵ月振りの新刊。表紙に高橋さんが出て来たので、もうそれだけで満足です。ゆうきとセットで登場。
しかし中身は春姉と夏海メインなワナ。高橋さんとゆうきは完全に脇役です。二人ともファインプレーしてたけど。

さて、前巻のような危機を乗り越えても未だ武紀の想いは定まっていなかった。理恵と咲の間でふらふらする武紀。
そんな彼が相談相手に選んだのは従姉妹の麻衣だった。やっぱり出て来たか従姉妹。今回は電話越しの会話だけだったけど、いずれ来襲するんだろうなぁ。

で、そんなこんなしている内に春姉と夏海が現れたことで、都筑家の財政が逼迫していることが判明、更には二人が武紀に想いを告白してきて、もうてんやわんやですよ。
ゲームの中では血が繋がっている姉妹だって楽勝だし、高校生なのに小学生にしか見えないロリロリ体型だって全く問題無い。だが、現実ではそうはいかない。それは世間では奇異の目にさらされる要因でしかないのだ。
また、こう落し穴的なところを突いてきて鬱になるぜ……。いやしかし、二巻で無くなって残念だと思った部分が復活したので嬉しいです。

この下りで夏海はまだ初潮がきていないという話が出てくる。『まぶらほ』で御馴染みの築地さんがブログで言ってたけど、ラノベでは女性の生理の描写が少ない、あったらレアらしいが、これがそのレアラノベか。
まぁ、そんな生々しいもん描写してどうすんねんっつー話だしなぁ。

また、忘れてはいけないのが割とあからさまな外伝『シルバーブレット』への伏線。嗚呼、高橋さんに「きめぇ!」と蔑まれたい(ぇ

そして前巻みたいに切ねぇエンドかと思いきやリア充乙エンドでした。エピローグの後はエロシーンですね、分かります。

絵師後書きでは四阿ちゃんが『“文学少女”』のコスプレをしています。何だか四阿ちゃんまでヒロイン枠に昇格しそうなんだよなぁ。

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A+

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆