新潮文庫版 十二国記 東の海神 西の滄海
「お前は約束を違えず、俺に一国をくれた。だから俺はお前に必ず一国を返そう」
2013年1月の新刊。約1日の積み。3ヶ月振りの新刊。シリーズ通算5冊目。
さて、今回は『月の影 影の海』で陽子の助けになってくれた延王、尚隆と六太こと延麒の物語。
尚隆が王となってから、約20年後のエピソードのため、これまでに刊行されたものよりも随分と時系列が前ということになる。
すぐに城を抜け出し、朝議にもまともに出席しない王にイライラさせられる臣下達。そんな折、元州が何やら不穏な動きを見せていて……。
今回のテーマは王とは、どうあるべきかというもの。劇中で、王を選ぶのは天帝の遣わした麒麟だから、その王が相応しいかどうかを論じるのは悪だと言われていて、なら何故、道を踏み外す王が現れるのかと疑問が投げかけられている。
その辺の世界全体を構成しているシステムに、いずれ踏み込んだりするんだろうか。
ってか、謀反の巻き添えになって死ぬ羽目になった赤ちゃん可哀想過ぎワロエナイ
そして、最後に名前だけがちょろっと出て来る宗麟は天女のような麒麟らしい。いずれ登場するのかしらん。
次は2013年4月に『風の万里 黎明の空』上下巻。
燃:B+ 萌:C 笑:B 総:A+
シリーズリンク
・新潮文庫版 十二国記 風の海 迷宮の岸(2012/09)
・新潮文庫版 十二国記 風の万里 黎明の空(上)(2013/04)
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