はぐれ勇者の鬼畜美学Ⅹ

はぐれ勇者の鬼畜美学X (HJ文庫)
著:上栖 綴人 イラスト:卵の黄身

「ああ━━行ってやる。俺のせいで泣く女の所へなら、世界中どこでも何度でも。その涙を止めに行ってやるよ」

2012年10月の新刊。約8ヶ月2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、新章開始ということで、表紙は一躍世界の第3勢力として表に出た暁月。今までも割とストイックな表紙だったけど、遂に男1人で表紙に出てくるとはな……。

今回は新章のプロローグとなるエピソードで、京也の死亡によって大きく動いた世界で、それぞれの勢力がどう動いていくかが描かれている。

《朱の黄昏》に所属しているめめこに続き、アルハザン眼鏡銀行に所属する黒野亞衣も登場。どうにも『彼女は眼鏡HOLIC』完結後に何やら不穏な出来事がったようで、2人の道は分かたれている様子。
ただのお遊び要素かと思っていたけど、どうやら新章では彼女達にもスポットが当たりそうな気配だな。

そして暁月の家族にまつわる過去が、ようやく語られる。それを受けて、美兎は暁月のことをお兄ちゃんと呼ぶようになるが、おいおい、同日発売のスニーカー文庫『新妹魔王の契約者』と合わせてダブル妹調教プレイとはやるじゃない。

凰沢家の家族写真に映っている父親は、暁月と髪も瞳の色も異なる人物らしい。え、これはどういうことなの?
剛毅が本当の父親じゃないということなのか、それとも、もっと捻くれた何かなのか……。
後書きによると、以前から、じわーっと張られていた伏線の一端のようで。

次は2013年3月にⅩⅠ巻、8月にⅩⅡ巻。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
はぐれ勇者の鬼畜美学Ⅸ(2012/06)
はぐれ勇者の鬼畜美学ⅩⅠ(2013/03)

HJ文庫

Posted by お亀納豆