小春原日和の育成日記
著:五十嵐 雄策 イラスト:西又 葵
十四歳にしてすでに年金受給者みたいなシルバー存在。
地味で枯れ気味なセピア色存在。
それがこの小春原日和って女子なんだよな。
約三ヶ月一週間半の積み。電撃文庫。『乃木坂春香の秘密』でお馴染み五十嵐さんの新シリーズ。何故か『乃木坂春香』のアニメ二期と同時期に発売という不思議。
イラストは世界的イラストレーター西又さん。ラノベの挿絵は初だそうで。意外。
表紙はよく見ると、ぱんつが見えてます。帯でも隠れてません。
さて、本作は超地味少女、小春原日和が主人公、佑介の協力を得て、名門女子高姫乃宮学院合格を目指すというストーリー。
ジャンルは「らぶこめ育成日記」だそうで。言うほど、ラブコメしてないけど。今後、ラブコメに発展しそう気配はぷんぷんしてます。
ヒロインの日和さんはとにかく地味で、周りに存在すら気付かれないこともあるというハイレベルっぷり。でもイラストだと、とてもそうは見えないんだよなぁ。
そりゃガチで地味なイラストにしたら売れないから仕方ないんだろうけどさ。
佑介は高校一年生、日和は中学三年生。
絶望した!一二歳の年齢差でも、高校生と中学生という組み合わせなだけでロリコン扱いされる現実に絶望した!!
どうでも良いけど、佑介は「ビッチ」って言い過ぎだと思うんだ。
日和さんが姫乃宮を受験した理由は佑介に相応しい女の子になりたかったからって言うけど、姫乃宮で堂々と振る舞えるようになったら、逆に佑介の方が気遅れしそうなんですが……。
お友達の桐乃ちゃんって言うから、まさか同レーベルの『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と世界観共有してんのかと思ったら、金魚の名前かよ!
でも作品自体はこの世界にあるらしい。
また、ケイタという名前のぬいぐるみのぞうさんが『いぬかみっ!』と関係あるのかと思えて仕方がない。
早々と日和さんが合格することは判るんだけど、ちょっとご都合主義過ぎるかなぁという気はする。ハードル高い割にはさくっと合格してしまった印象なんだよなぁ。いや、そういう部分がメインではないから気にし過ぎかもしれんが。
思いっきり続き出すような章のカウント方式だし、三巻くらいまでは様子見かな。
燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:B+
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