失恋探偵ももせ <3>
「もし、私たちの気持ちが本物なら━━この恋が、本物であるなら、きっとなんとかなると思うんです」
2013年11月の新刊。約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。
さて、最終巻。今回も表紙には九十九の姿が。いくら萌えを前面に押し出していないシリーズとはいえ、男性主人公が表紙にハッキリと登場するケースは珍しいと思われ。
今回も連載分の収録は1話だけ。って、これまでの連載分『散開と再生(Stereophonic)』『東雲女子高事件(Unreliable narrator)』が収録されてねーじゃねーか!
九十九の過去が明らかになるとき、彼と百瀬の間に決定的な破局が訪れる、ということで、最後のクライアントは百瀬自身となる、実に最終巻らしい展開。
これまでのクライアント達が登場したりもして。
一瞬、矜持ヶ谷さんに九十九を寝取られるんじゃないかと思ったのは俺だけじゃない筈。
九十九と百瀬の関係も失恋という形でエンドマークが付くかと思っていたんだけど、そうはならなかったので良かった良かった。
どうでも良いが、「瞬殺で了承」って表現おかしくね?いや、言いたいことは理解るのだが……。
後書きで、シリーズ本編は終わるけど電撃文庫MAGAZINEに短編は載ると明言されている。え、その曖昧な表現、どういうことなの……。
総評
そんな具合で、恋の終わりの謎を解き明かす電撃文庫『失恋探偵ももせ』、全3巻にて完結。足掛け7ヶ月か。
まだ、もう1冊出るかもしれないけど、ってか現時点で未収録短編があるから出てほしいけど、取り敢えず総評書きます。
題材が題材なだけあって、シリーズ長期化は難しいだろうとは思っていたが、案の定、早期終了してしまいましたね。
何と言っても、どんな探偵なんだろうと思わせるタイトルが上手いよな。
それに失恋とか言いながら、ガッチリLOVE寄せしてくることもあるし。
もうちょっとシリーズが続けば、コメディ寄りのエピソードとかも読めたのかなぁと思うと、ちょっと残念か。
別に校内のみの活動に限定する必要も無かったよな……。
燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A
シリーズリンク
・失恋探偵ももせ <2>(2013/08)
・失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~(メディアワークス文庫、2014/12)
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