小説 ふたりはプリキュア

小説 ふたりはプリキュア (講談社キャラクター文庫)
著:鐘弘 亜樹 イラスト:稲上 晃

「人間関係も同じじゃないのかな。私となぎさは全然違うタイプだけど、人はみんな違って当たり前。大切なのはどうやって相手に歩み寄るかだと思う」

ノベライズだなんて、

ぶっちゃけありえない。

講談社キャラクター文庫2015年9月の新刊。約1日の積み。
以前から講談社キャラクター文庫から『プリキュア』のノベライズを出せ出せと喚いていた俺ですが、遂にシリーズ刊行開始。発売を知ったときは狂喜乱舞したものです。
『ハトプリ』と同時発売。平成ライダーのノベライズは発売スケジュールが乱れまくったので、こちらもそうなるのでは不安だったんだけど杞憂でしたね。

著者は『仮面ライダーディケイド』のノベライズを担当した鐘弘さん。
イラストは勿論、キャラデザ担当の稲上さんなんだけど、他の講談社キャラクター文庫と同じく挿絵は一切ありません

さて、描かれるのはキリヤ登場直後からのエピソード。それに絡めて、さなえお婆ちゃんとミップル(が中にいるコミューン)の物語が明らかに。
農作業編後と明記されているので17話以降ということになるか。
ちなみにクイーンとポルンにちょっとだけ出番があります。

設定的にはアニメ版と矛盾しないが、中盤からの展開は大きく異なっている。途中まではアニメでは語られなかったエピソードって形かと思ったけど。

キリヤの心情を掘り下げる構成は良かったな。まぁ、初代のどこを切り取るかとなれば、そりゃキリヤってことになるんだろうけど。
ただ、粗筋ではキリヤのことには一切触れられてないんだよなw

さなえお婆ちゃんのエピソードとは戦後ということで、アニメ本編では描き難そうな内容となっている。
まさかジャアクキングの暴走で現代にタイムスリップしてくるとは思わんかったがw
つまりお婆ちゃんがプリキュアのことを知っていそうな言動をたまにしていたのは、このときに実際にプリキュアを見たからだったんだな。
10年越しに明らかになるとはな……。

何がビックリするってアニメでは3回しか使わなかったレインボー・セラピーが登場したのがビックリする。俺も読むまで、そんな技があったことをすっかり忘れてたわw

次は2015年9月同時発売の『ハトプリ』、2016年3月に『プリキュア5』『フレプリ』と続きます。

燃:B+ 萌:A- 笑:B 総:A

シリーズリンク
小説 ハートキャッチプリキュア!(2015/09)
小説 ふたりはプリキュアマックスハート(2017/10)

著者リンク
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 ~レンズの中の箱庭~(2013/04)